遺産所在地:貴州省銅仁市
遺産種類:自然遺産
遺産登録年:2018年
梵淨山は貴州省東北部の銅仁市にあり、「梵天淨土」から名付けられたそうです。梵淨山は中国十大避暑地の一つで、中国の神話で有名な仏様―弥勒仏の道場でもあります。梵淨山の標高は2572メートル、総面積は567平方メートルあります。
梵淨山は武陵山脈の主峰で、95%が森林に覆われており、中国でも珍しい仏教の名勝地且つ自然保護区です。梵淨山は山西省の五台山、浙江省の普陀山、四川省の峨眉山、安徽省の九華山と並んで、中国の五大名山と呼ばれています。
見所
十大名所
原始的で天然的な風景は梵淨山の特徴で、珍しい石や木や獣のほか、雲海、谷風、温泉、仏光、山道などは人々の心を魅力しています。代表的な名所は紅雲金頂、月鏡山、万米睡仏、マシュールーム石、万巻経書、九龍池、鳳凰山などがあります。
生態王国
梵淨山には、植物2000種、動物801種があり、中には国家レベルの保護植物31種、保護動物19種あります。地球のオアシス、動植物の宝庫、人類の貴重な遺産と呼ばれています。大自然の力で、梵淨山は人々を魅力する風景に恵まれているほか、原始的で素朴的な生態系の宝庫となっています。
仏教の名勝地
梵净山は西南地域で千年の歴史をもつ有名な仏教名山です。宋の時代、梵净山は既に仏教が伝わり、悠久たる歴史を物語っています。明の万歴時代、「古仏道場」で「古跡名山」と呼ばれるようになりました。
行き方
- 列車:華東地域の上海、杭州、寧波からは銅仁市を通過する列車が毎日発車します。南部地域の広州、長沙、桂林からも銅仁市を通過する始発列車があります。西南の成都、重慶からは銅仁市にむかう列車も多いです。
- 飛行機:銅仁空港は銅仁市から22キロ離れ、今は広州、貴陽、長沙と繋がる三つの線路しかありません。旅行シーズンには、北京、上海との線路も開通します
- バス:湖南の長沙、張家界、常徳、吉首、鳳凰とはバスが通っています。旅行シーズンには銅仁北駅から(銅仁駅の正面、200メートル)毎日梵净山に向かうバスはたくさんあります。ほかの時間帯にはまずバスで江口県バス駅に行き、そして乗り換えて梵净山に行くほかありません。
季節ごとに異なる風景
春(3月~5月):ツツジが山中に広がるので、おそらく最も美しい季節です。
夏(6月~8月):山の中の小川や池は水量が上がり、木々はすべて緑色になります。 夏は梅雨です。 この時期に旅行する場合は、傘、レインコート、防水靴、厚手の服を忘れずに持参してください。
秋(9月~11月):山全体が彩り豊かな世界に、 低地にある木は黄色か赤に変わることがありますが、高地はまだ緑です。 この時期の天気は穏やかです。
冬(12月~2月):冬の山は雪に覆われて、まるで中国の絵のようです。気温が寒くて、道が滑りやすいため、冬はノンシーズンです。
注意事項
1.山のふもとから頂上までの温度は8〜9℃下がる時がありますので、いつ行っても、長袖の服が必要です。
2.この地域には、よく雨が降りますので、雨具を用意したほうがいいでしょう。または山のほうは風が時々強いですから、傘よりレインコートは実用的かもしれません。
3.雨が降った後と冬の山道はすべりやすくなりますので、滑りにくくて、履き心地がいい ハイキングシューズをご用意ください。