海抜が100~5000m、熱帯雨林まである雲南は動植物動物の宝庫。また、民族的にも、25の少数民族の住む地で、モンクメール系【百濮】の最古層の民、カムタイ系(タイ、トン、チワン族など)の農耕の民の地に、北からチベット・ビルマ系(彝、白、納西、哈尼など)の遊牧の民が南下した民族の坩堝、雲南。雲南の宴席には、稲作の民の食感、タイのライスヌードル(米線)などとともに、遊牧の民の味、チベットチーズ(乳餅、乳扇)、さらに漢族のものも並び、多彩だ。
ちなみにライスヌードル(米線)は屋台のものも美味しいが、火傷するほど熱いスープに入った雲南名菜-過橋米線は宴席にも超美味。
夏のキノコも見逃せない。有名ホテルでは「麿菇全席」も用意している。日本ではキノコの季節は秋だが、昆明では夏-6、7月。230種ものキノコがあるという市場には、お馴染みの松茸ばかりでなく、鶏従、干巴菌、牛肝菌、青頭菌など見たこともないキノコが並ぶ。昆明で最も人気があるのが鶏従で、松茸より高値。松茸は日本人が値をつり上げているようだ。
そして、薬膳と名乗らない漢方料理。中でも鶏肉と天麻、田七などをスチームポットで蒸し煮にした雲南汽鍋鶏は必食!
天然の塩水に漬けた雲南ハムは美味しいエキスが出るので料理に重宝するが、蜜煮も贅沢。
昆明での朝食は米線(mi xian)か耳絲、夜食は真味餐庁で、となれば、あなたも立派な雲南フリーク。
汽鍋鶏
鶏と冬虫夏草のスチームポットスープ
透明で美しいスープ。一度飲んだら、このおいしさは忘れられない。
特殊な汽鍋スチームポットで調理するので、美味しいスープがとれる。
過橋米線
雲南風ライスヌードル
昆明に行くと必ず出てくる名物料理だが、もともとはベトナム国境に近い蒙自のもの。
雲南に行くと、道端の屋台の米線も美味しいが、これはちょっと おしゃれ。
火傷するほどの熱々を食べるのが通。気がつけば、子供たちも私も、大どんぶり1杯完食!
雲腿土豆絲
雲南ハムとじゃが芋の細切り炒め
白片肉
ゆで豚