麗江観光のお勧めのお土産は、プーアール茶、銀細工やアクセサリー、木彫りの民芸品、毛皮から革製品、手編みのストールやマフラーです。麗江古城(旧市街)の路地には、民族雑貨を売るたくさんの土産屋があり、大抵の商品は手作りで、少し高いです。通常、値段交渉で最終価格を決めます。また、民芸品を作る様子も見学できます。
忠義市場は古城の奥にあります。地元の人々が通う市場で雲南産の生薬、キノコ類、伝統工芸品を安く買うことができます。ほかに、古城茶馬古道文化街、古城光義街、新華街、五一街なども十分散策に値するスポットです。
麗江の名産特産
冬虫夏草
麗江の名産品の一つです。とても高価で生薬として健肺、強壮効果、抗がん効果があると言われます。冬は虫、夏は草というこの名は、この薬の原料である虫とそれに寄生する菌による外観や成り立ちに由来します。コウモリガ科の蛾(チベット高原やヒマラヤ地方の海抜3,000mから4,000mの高山地帯で、草原の地中にトンネルを掘って暮らす大型の蛾)は、夏に地面に産卵し、約1か月で孵化して土にもぐりますが、このときに冬虫夏草属の真菌に感染すると、幼虫の体内で菌がゆっくり成長します。幼虫は約4年で成虫となり、幼虫の中で徐々に増えた菌は、春になると幼虫の養分を利用して菌糸を伸ばし始め、夏には地面から生えます。地中部は幼虫の外観を保っており冬虫夏草の外観を作り出します。
雪茶(セッチャ)
雪茶は雲南省北西部の標高4000m以上の岩山に自生するムシゴケ科の地衣植物を原料にしています。万年雪のある所で育ち、人工栽培は不可能と言われます。茶葉は菊の花びらに似ていて色が白っぽいことから雪茶という名が付いています。茶湯の色は通常、赤ワインのように鮮やかな紅色をしています。
雪茶には、マンニトール、D-アラビトール、羊角酸、デブシド酸、アミノ酸、ミネラルなどが含まれています。高脂血症、糖尿病、高血圧、肺炎、肥満、冷え症、便秘、疲労回復、ダイエットなどに良いようです。喉、口の渇きを癒し、下熱、視力を良くするとも言われています。
麗江の雪茶の歴史は古く、明代にはこの地を治めていた木氏が中国皇帝に献上する「秘茶」として、大切に飲まれてきました。麗江雪茶は、中国における医薬品の品質規格書である「中国薬典」の中でも重要な位置を占め、薬物学専門書「本草綱目拾遺」にも収録されています。
東巴(トンパ)絨毯の壁掛け
上質なウールを使用した手織りの壁掛けです。黄色または白のウール生地に黒糸で絵柄を織り出し、東巴文字と縁起のいい図案をあしらったものが多いです。ほかに、ウール製のカーペット、毛布、掛け布団などもあり、民族的デザインがユニークで美しいです。品質も良くて長持ちし、大変好評を得ています。
麗江天麻(テンマ)
麗江産の天然天麻。天麻はラン科オニノヤガラの根茎を蒸して乾燥したものです。野生天麻は癲癇の発作、メニエール病を治す貴重な生薬で、成分にバニリールアルコール、バニリン、微量のビタミンAを含みます。後漢から三国時代の頃に成立した中国の本草書である「神農本草経」にはすでに、天麻には、鎮痙作用、鎮静作用、強壮作用があり、鎮静、鎮痙薬として頭痛、めまい、ヒステリー症、てんかん、メニエル病、半身不随、手足の痙攣、疼痛、リウマチなどに良いと記されています。麗江産「麗江天麻補酒」(薬酒)は、東南アジアにも輸出され、麗江の定番商品となっています。
麗江窖酒(貯蔵酒)
麗江窖酒は、ナシ族の伝統的なお酒です。明代に造り始め清道光年間(1821-1850年)に既に大量生産されていました。トウモロコシ、大麦、小麦を原料に、長期熟成させた醸造酒で、アルコール度数が約20度で、香り高く琥珀色でコクのある味わいが特徴的です。(日本人がよく知る紹興酒に似ています)
麗江窖酒には豊富なブドウ糖、アミノ酸、ビタミン類が含まれ、糖分とエキス分が多い濃厚な酒ですが、粘り感がなく、口当たりがさっぱりしています。日本人観光客に大変好評であり、イギリス女王エリザベス2世も昆明を訪れた際、立て続けに三杯を飲み干したと言われています。
プーアール茶
雲南省はプーアール茶の原産地として知られ、麗江はその重要な取引市場です。プーアール茶は、生茶と熟茶の2種類があります。多くの生茶は老木から作られ、ミネラル濃度が極めて高いです。プーアル生茶を常飲すると血圧が下がり、血液循環の改善から快眠、お通じの改善、花粉症などのアレルギー体質の改善などが見られます。また、熟茶には脂肪分解作用があると考えられています。
麗江木彫り
麗江の木彫り職人は、ツツジの木をよく使います。木の柔らかさが使う人心を和ませるからです。簡単な木彫りは50元前後、浮き彫りはサイズや作りによって値段が異なり、300元-千元位です。トンパ的なものなら、蛙の木彫りの置物が日本人に人気です。