中国のお月見スポット

中秋節は春節（旧暦新年）に次ぐ重要な祝日です。中秋節の歴史は800年以上もあり、「八月節」とも呼ばれています。

中国で中秋節の日に家族で 団欒の食事をして、月餅を食べながら月見をするという風俗習慣があります。地域によって、お月見の景色は違います。

廬山・沐月――ロマンチックなスポット

廬山の月照松林は若いカップルに人気のお月見スポットです。この松林の間をくねくねと道が続いています。聞くところによれば月が昇ると頭の上でまるで鏡のように輝き、地上に白くて明るい光を放っているそうです。

揚州・二十四橋明月――詩趣豊かなスポット

「二十四橋で月のきれいな夜に、どこで簫の吹き方を教わりますか？」中秋節の夜のきれいな月が昇る時、二十四橋のたもとに佇み、空の月や水に映る月を鑑賞し、耳をすませば簫の音がどこからか聞こえるような感じさえすることでしょう。

桂林・三月――観光スポット

中秋節の夜、月が空にかかるとき小船に乗って水月洞に浮かべば「水の底に明月があり、水上に明月が浮かぶ。水が流れても月は流れず、月が去っても水は流るる」と言われるほどの絶景をすることができます。

青島・太清水月――境地が深いスポット

中秋節の夜、月が東から昇るとき、青島勞山太清宮東側の山頂に登ればゆらゆらとざわめく竹の林と目の前には霧にかすんで果てしなく広がる海を遠く眺めることができます。じっくりと存分に物事を考え、後ろを振り返れば太清宮があり、と心が休まることでしょう。

大理・訪月――風情ある景勝地

　大理で月見をするのに一番いいスポットはジ海です。ジ海に放つ月光は澄んでおり、神秘的で美しいです。山の雪景色と互いに引き立てあう絶景は「銀色の山、玉のようなジ海」と呼ばれています。

宜賓・三江が二つの月を映る――不思議なスポット

「三江口」は四川省宜賓市に位置しています。晴れた中秋節の夜、満月はゆっくりと昇り、三江口は静かで波一つたてておらず砂も白いです。澄んでいる水の中には２つの輪になった月が映り、そのひとつは明るく、ひとつは暗く、対照的でとても美しいさまです。

蘭州・冷月――思いにふけるスポット

「空は広々と、野原はどこまでもつづく」のような風景情緒は西南の月光に凝縮されています。蘭州の月光は非常に寂しく、このような家族団らんの日には天涯孤独の憂いはさらに深まります。

杭州・仙月――心落ち着くスポット・水月――月を楽しむスポット

杭州人にとってのお月見のスポットは三箇所あります。一つ目は西湖の三つの島の一つである三潭印月で、もう一つ目は鳳凰山坂の月岩スポットです。岸辺のお月見スポットといえば、やはり月が白く見え、風がさわやかな空と水が一体となった平湖秋月でしょう。

三亜・天涯明月――伝説のスポット

三亜市の鹿回頭山頂公園はお月見のスポットです。まさに中秋節の夜、高いところへ登り、遠く眺め「鹿回頭」という感動的な物語を聞けば、伝説も絶景も詩のようなまさに絵に入り込んだ気持ちにさせてくれることでしょう。

黄山・仙月――心落ち着くスポット

美しい月以外に、怪石や雲の海の中に身を置けば、俗世の騒がしさを忘れることができ、まるで仙境に身を置くような感じになれます。時間さえも忘れてしまいそうです。