金色と銀色交じりの石灰華浅瀬の上を流れる浅い川のなかに、水を好む沢山の植物が群生しています。ツツジ、川ヤナギ、マツ、コノテガシワ、高山ヤナギなど、しなやかであり、強靱であり、姿もそれぞれです。木の根元には、植木鉢のような石灰華ができて、更に浅瀬のあちこちに怪石をあしらう大自然の力は、人手を借りることなく盆景のような光景を作り出しました。眺めていて飽きない景観は、人を喜ばせ、九寨溝の自然の美が伝わってきます。
80年代、文豪魏巍(中国有名な作家)が九寨溝を訪れた際、最もシンプルな言葉を用いて九寨溝の自然の美しさを「自然の美、美しい自然、人間界にある天上界、天上界にある人間界」と完璧に表現しました。九寨溝の木々は、なぜ千種万様の姿ができたのでしょう。主な原因は、九寨溝の水は、ミネラルウォーターでナトリウム分が低くカルシウム分が高いことにあります。これらの樹木はカルシウムを過剰吸収し、今の盆景灘にある多種様々な盆栽のような木になりました。