西寧市は、青海省の首都で青海省の人口の約40%が集中しています。チベット高原の「東側の玄関」になりますが、旅の準備をするだけではなく、青海省やチベットの土産や工芸品を購入することが出来ます。西寧市のお土産は種類が多く、ビーフジャーキー、冬虫夏草、ロクジョウ、人参果(南アメリカ北部のアンデス地方原産の果物。人体に必要な多種のミネラルを含む高栄養食品)、西寧ダイオウ(漢方薬)等があります。タール寺と「芸術三絶」と称されている、酥油花や絨毯や、その他にも、毛布などの工芸品も有名です。
湟中県•タール寺と「芸術三絶」
西寧市内から高速道路で30分ほどにあり、1379年に建てられたゲルク派六大寺院の一つで、現在は観光地として整備され、内部を見学することが出来ます。旧暦の6月6日に行われる観経会では、大経堂に展示されている大タンカ(30m四方の特大の堆繍に描かれた仏画)のご開帳が行われます。大タンカを数千人のラマが山頂まで運び、山頂から山の中腹まで広げ観光客に拝させます。「大仏を晒す」と言われて、盛大の仏教活動と芸術展として有名です。
金色に輝く屋根を持つ大金瓦殿や三絶と呼ばれる壁画、酥油花(牛や羊の乳で作ったバターの彫刻)、堆繍のタンカなども有名です。
酥油花
白く滑らかなバターに、各種の鉱物顔料を混ぜて作られた芸術作品です。高い芸術価値と独特の民族スタイルが表現されているだけでなく、規模が大きく内容が多彩で豊富です。珍しい草花や鳥や獣、山水画や精巧に作られた楼閣、東屋、仏像や人物、この他にも歴史や神話を題材にした大掛かりな物もあり、どれも評判が高い物ばかりです。
製作は、寒い冬期に行われます。タール寺では、毎年旧暦の正月十五日に行われるタール寺の灯火祭りで出品されます。この期間は、チベットや内モンゴル、甘粛省や四川省などの農民や遊牧民、国内外からの観光客が殺到し、キラキラと輝く酥油花を観賞します。
壁画
チベット仏教の芸術品の一つでもあり、寺院内でも良く見かけ、最も特色がある芸術品です。鉱物顔料で描かれ、鮮やかな色は時が経っても変化しません。直接、壁や梁などに描かれることもありますが、布に描き壁に掛けたり打付けたりします。
堆繍
伝統的な刺繍から発展し、青海の「熱貢芸術」というチベット仏教芸術の流派の一つです。色々な色の絹織物を様々な形に切り、ウールや綿を詰めて布の上に縫いつけ、立体感のある仏像や風景、草花、鳥獣などに仕上げたものです。
タール寺の「堆繍」は生き生きとした模様と華やかな色及びユニークなスタイルで、名声を博しています。この堆繍はタンカ(仏画)と大型堆繍があります。一般的な大きさは、長さ70cm×幅50cmぐらいです。掛け軸のように巻物になったものもあります。大型のものは長さ20m×幅17mにもなり、デザインの主なものは仏像です。
おすすめのショッピングエリア
水井巷
古くから存在していたアーケーイド商業街で市の中心部に位置し、「小香港」と呼ばれています。食事や買い物もでき、夜になるとライトアップされた水井巷には露店が立ち並び、チベット風のアクセサリーやおもちゃなども売られています。
大十字百货
青海省で最も大きなデパートの一つで、市の中心部の大十字に位置しています。色々なテナントが入っている大型ショッピングセンターです。西寧駅から1番バスに乗車し、大十字で下車すると便利です。
西大街百货
西寧市で最も繁栄な西門地域に位置し、水井巷からも近い場所にあります。老舗の西大街百货は、品揃えが豊富で値段も比較的安いです。西寧駅から1番バスに乗車し、西門で下車すると便利です。
青海百货
城西区の五四大通り商業区に位置し、交通が便利な場所にあります。規模が大きく、先端的な施設でショッピングと娯楽を一緒に楽しむことができる、現代的なショッピングセンターです。ビル1階には電子映像スクリーンや噴水、喫茶店などがあります。
西寧解放副食スーパー
南大通りに位置し、卸売と小売を経営するスーパーで、キャンディーやお菓子、お茶や飲み物、タバコや酒、塩漬物や各種の干し肉などの副食などがメインに販売されています。