軒轅廟は黄帝廟とも呼ばれ、中国陝西省延安市皇陵県の北方3kmの橋山にあります。漢代に建られた軒轅廟は南向きの建物で、黄帝を祭祀する重要な場所として使われています。軒轅廟は廟門、誠心亭、碑亭、人文初祖殿などの建物からなっています。長さが140メートル、幅が84メートルです。
1997年に再建された軒轅廟の前はとても広いです。敷地面積は約20万㎡もあります。軒轅廟は入り口広場、印池、軒轅橋、橋北広場、龍尾道、廟前広場などの名所からなっています。
廟前広場を過ぎると、立派な軒轅廟の門が見えます。真ん中は正門、東西には各1の脇門があります。正門の額に「軒轅廟」の3つ大きな字が飾ってあります。民国時代に陝西省政府主席であった蒋鼎文の筆だといわれています。
廟門に入ると、まず目に入るのが黄帝手植柏です。黄帝手植柏は廟門の左側の2メートル先にあって、黄帝の手によって植えられたといわれています。柏は高さが19.3メートル、直径が11メートルもあります。
黄帝手植柏の北には誠心亭があります。誠心亭は過去の過亭で、面積が85平方メートルです。誠心亭は祖先を祭祀する歴代の人々が身なりを整えたり、心を穏やかにしたり、祭祀の供物を用意したりするところです。
1987年に建てられた碑廊は碑亭の東側にあります。碑廊は長さが78.3メートル、幅が4.2メートルです。歴代の祭祀、修繕関係の石碑40通以上が残っています。
軒轅廟大殿は明の時代に建てられ始め、歴代にわたって修繕されてきました。敷地面積が282平方メートルです。黄帝軒轅氏を祭祀する正殿として使われ、軒轅廟の一番大切な部分です。正殿の門に、1938年元国民党の愛国将校である程潜によって「人文初祖」と書かれている横額が掛っています。大殿の真ん中に黄帝軒轅氏の浮き彫りの像が供えられています。軒轅廟大殿の北には新築の祭祀大殿があります。