2022年のスーパームーンはいつ？スーパームーンの意味、日付、なる理由および満月の名前を紹介

　スーパームーンとは、月は地球が楕円軌道において一番近くなったとき、地球から見て月が一番大きく見える現象です。2021年のスーパームーンは5月26日に起こりました。およそ1年に1回のペースで発生しますので、次のスーパームーンは2022年7月14日に訪れる予定です。

　今回はよく言われるスーパームーンの意味、起る理由および他の満月の名称をまとめて解説します。

スーパームーンとは

　スーパームーンとは、新月または満月と地球が楕円軌道において一番近くなったとき、地球から見て月が一番大きく見える現象です。しかし、新月では月がほとんど見えないため、通常より地球に近づいても存在感が乏しいですので、 スーパームーンという時、一般的には満月を指します。

　もともと「スーパームーン」とは天文用語ではなく、1979年にアメリカの占星術師がによって提案された新しい用語です。惑星直列などとともに、地震が起こるなどの災禍が訪れるという風説があります。

　しかし、そのような事実の裏付けはなく、力学的には潮位の干満の差がわずかに大きくなる程度に過ぎないと考えられています。

なぜスーパームーンが起るのか？

　月は楕円軌道で地球を回するため、月と地球の間の距離は絶えず変化します。そのため、月は地球から遠ざかるときと地球に近づくときがあります。月が地球に最も近づく点を「近地点」、地球から最も遠ざかる点を「遠地点」といいます。 地球と月の平均距離は約384,000キロメートル、近地点距離は36万キロメートル未満、遠地点距離は40万キロメートル以上です。

　わずか数万キロメートルの差と思わないでください。地球と月の間の平均距離384,000キロメートルと比較すると、この差は視覚的に完全に反映されます。近地点の満月は、遠点のものよりも約14％大きく、30％ 明るいことがわかります。そのため、スーパームーンは通常の満月よりも大きくて明るく、月を楽しむ良い機会です。

2022年のスーパームーンはいつ？

　2022年のスーパームーンは7月14日です。日本で完全に満月になるのは3時38分です。この時、月と地球の距離は35万7000キロになり、2022年に最も地球から近い満月になります。天気が良ければ、全国から肉眼で直接見ることができます。 また、カメラや天体望遠鏡などの機器を使ってこのスーパームーンの写真を撮ることもできます。

満月にはたくさんの名前がある

　スーパームーンのほかに満月はたくさんの名前があります。昔、アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。現代のカレンダーのように、こちらを生活のめやすとして、農作業や狩猟などを行いました。

1月：ウルフムーンWolf Moon（狼月）

　寒い真冬に、空腹に耐えかねた飢えたオオカミの遠吠えがよく聞こえるから、この時期の満月を「ウルフムーン」と呼ばれます。また他に、「オールドムーン Old Moon（古月）」や「アイスムーンIce Moon（氷月）」などとも呼ばれます。

2月：スノームーンSnow Moon（雪月）

　2月は通常雪が最も多く降る傾向があるため、2月の満月を「スノームーン」と呼ばれています。 この時期,厳しい気象条件で狩猟活動を行うのが非常にむずかしくなるため、「ハンガームーン(Hunger Moon)」と呼ばれることもあります。

3月：ワームムーンWorm Moon（芋虫月）

　3月になると、春が始まり、雪が解け、日が地面にあたり地中も暖かくなるころに、ミミズが地中から出て来ることから「ワームムーンWorm Moon（芋虫月）」と呼ばれています。

　このほかに　クラストムーン　Crust Moon（堅雪月）、サップムーン　Sap Moon （樹液月）とも呼ばれます。

4月：ピンクムーンPink Moon（桃色月）

　ピンクのシバザクラは春に最も早い時期に咲く花の一つから、ピンクムーンPink Moon（桃色月）と呼ばれます。また、新しい草が芽吹く時期でもあるため、Sprouting Grass Moon（スプラウティンググラスムーン）とも呼ばれます。

　沿岸部では、産卵のための魚が遡上する時期でもあったため、Fish Moon（フィッシュムーン）とも呼んだ。

5月：フラワームーンFlower Moon（花月）

　この時期、ほとんどの地域で花がたくさん咲き誇りますので、5月の満月をフラワームーンFlower Moon（花月）と呼ばれます。

6月：ストロベリームーンStrawberry Moon（苺月）

　この時期、多くの果物、特にイチゴが熟して収穫される季節であるため、人々は6月の満月をストロベリームーンStrawberry Moon（苺月）と呼びます。 ヨーロッパでは、「ローズムーンRose Moon」という名前が付けられました。

7月：バックムーンBuck Moon（雄鹿月）

　この時期、北米の雄鹿（Buck）は角が生え替わり、新しい角が生えてくるので、バックムーンBuck Moon（雄鹿月）という名が付けられました。また、7月は雷雨が最も頻繁に発生する時期でもあるので、「サンダームーン Thunder Moon」とも呼びます。

　今年7月の満月はスーパームーンとなります。今年で一番大きく明るく見える月になりますので、楽しみください。

8月：スタジェンムーンSturgeon Moon（チョウザメ月）

　8月は五大湖や主要な水域ででチョウザメ（Sturgeon）を釣る絶好の時期であるため、8月の満月にスタジェンムーンSturgeon Moon（チョウザメ月）という名付けられました。

　また、レッドムーンRed Moon（赤い月）、グリーンコーンムーGreen Corn Moon（（青いトウモロコシ月）、グレインムーンGrain Moon（穀物月）とも呼ばれます。

9月：ハーベストムーンHarvest Moon（収穫月）

　秋分に一番近い満月でハーベストムーンHarvest Moon（収穫月）と呼ばれています。年によって9月の場合と10月の場合があります。収穫のピーク時には、農家は夜でも明るい月の光で作物を収穫できるため、「収穫月」と呼ばれています。

　また、この時期、トウモロコシや麦の収穫が行われるため、コーンムーンCorn Moon（トウモロコシ月）やバーレイムーンBarley Moon（大麦月）という名前もあります。

10月：ハンターズムーンHunter’s Moon（狩猟月）

　長い冬に向けて、部族の人々は肉を蓄え始めるための狩りの準備を始まります。 この時期、月の光がとても明るくため、夜に落ちた穀物を探すハンターなどの動物を狩ることがやすくなるので、ハンターズムーンHunter’s Moon（狩猟月）と呼ばれています。

11月：ビーバームーンBeaver Moon（ビーバー月）

　「ハンターズムーン」と同じように、「ビーバームーン」という名前も人々の食料や物資の狩猟に関連しています。 ネイティブアメリカンの部族は冬支度用にビーバーの毛皮を獲るために、ビーバー用の罠を仕掛けるから11月の満月は「ビーバームーン」という名前を付けました。

　また、この時期は、ビーバーが冬ごもりに備え、湖沼に大きなダムを造る季節になるからとも言われます。

12月：コールドムーンCold Moon（寒月）

　冬は気温が低く、寒さが厳しくなるので、12月の満月を「コールドムーン」と名付けました。

　また、夜が最も長くなるので、ロングナイトムーンLong Night Moon（長夜月）という名前もあります。

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