北京料理
北京は世界の八大「美食地」のひとつで中国ではトップです。北京料理には長い歴史があり種類も豊富で、食材は吟味されたものです。味も良く、人々に好まれています。北京の名物料理といえば豆汁、豆面酥糖、酸梅湯、茶湯、小窩頭、茯苓夾餅、果脯蜜餞、氷糖葫蘆、艾窩窩、豌豆黄、驢打滾、灌腸、爆肚、炒肝などがあります。前門、王府井、護国寺、後海、牛街などでは本場の北京の軽食が食べられます。軽食の外にもいろいろな食べ物を食べることができます。例えば簋街、三裏屯、工体、中関村、CBDなどには多くの北京の特色料理が集まっています。
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特徴:魚より肉料理が多く、味は、唐辛子や醤油をよく使い、塩味が強くこってりしています
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代表的な調理の仕方:揚げる、さっと炒める、油で煎り焼く、長時間煮る、あんかけ等の調理方法があります。
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代表的な名物料理:北京ダック、ジンギスカン、羊の鉄板焼きなど
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代表的な主食:饅頭、餃子
北京の名物料理
北京ダック
北京ダックは世界でも有名な北京料理です。材料は品質のよい北京地元のアヒルで、丸ごと窯で肉が飴色になるまで焼くのでとても美味しいです。一番有名なのは全聚徳と便宜坊などの老舗です。最近、とても人気なのは>大董ダックで試してみる価値ありです。
羊のしゃぶしゃぶ
昔から北京の火鍋は「涮羊肉(羊のしゃぶしゃぶ)」です。厳選された羊の後ろ脚のあたりは霜降りで最高です。鍋に入れてしゃぶしゃぶと10秒したら食べられます。コンソメスープ(大蒜、生姜、ナツメとシイタケだけを入れて、調味料を入れない)で茹でた肉に、胡麻だれをつけて食べるのが一番伝統的な食べ方です。羊のしゃぶしゃぶは作り方が簡単で美味しいです。食べる順番があります。まず胃袋を入れます。それから普通の肉、野菜と鍋に入れます。最後は麺で仕上げです。有名な羊のしゃぶしゃぶの店は東来順、口福居、宏源南門涮肉城などです。
卤煮
卤煮(モツ煮込み)火焼は北京では誰もが知っている食べ物です。火焼(小麦粉を丸く平たく焼いた食べ物)とモツが一緒に煮てあります。一杯の中に主食あり、野菜あり、スープありとなんでも揃っています。最も有名な店は約百年続いている「小腸陳」です。
北京の特色料理
炸酱面
炸醤麺(ジャージャーメン)は北京の特色ある料理です。具を入れ「炸醤」と呼ばれる肉味噌が茹でた麺の上に乗っています。まず胡瓜、チャンチン、ダイズモヤシ、青豆、大豆などを切り、茹で、具として用意しておきます。それからは「炸醤」を作ります。細かく切った挽肉と玉ネギ、生姜のほかに、大豆で作った「黄醤」、或いは「甜面醤」を鍋に入れて炒めて作ったのが「炸醤」です。茹でた麺に「炸醤」を乗せ、具を入れて混ぜます。茹でた麺を冷たい水に入れて洗ってから、「炸醤」と具を入れて混ぜる食べ方もあり、それが「過水麺」、或いは「涼麺」と呼ばれています。老北京炸醤麺、海碗居、一碗居などのレストランでは伝統的な美味しい炸醤麺を食べることができます。
炒肝儿「ちゃおがぁ」
炒肝儿は北京の特色ある軽食です。現在、たくさんの小さい店で朝食として提供されています。有名なのは「北姚記」、「南天兴」の2軒です。「北姚記」のものは数十年の歴史を持つ「鼓楼姚記炒肝」です。「姚記炒肝」では肉まんじゅう、卤煮なども販売されていますが一番人気なのはやはり炒肝儿です。アメリカの副統領が中国を訪問した際、鼓楼の東側にある「姚記炒肝」を訪れました。
宮廷チーズ
チーズは元、明、清の三つの時代には宮廷でしか食べられないものでした。作り方は秘密なので、その時代の大臣でもめったに食べられなかったと言われています。普通の庶民たちはこんな珍しい食べ物を見たこともなかったそうです。その後、清王朝が衰退するにつれてチーズも庶民たちの間に広まっていきました。そして北京ではとても美味しい有名な料理のひとつになりました。「奶酪魏」と言う店の宮廷チーズが最も有名です。
芸豆巻
芸豆巻はもともと庶民のお菓子で、後に宮廷のお菓子になったものです。「慈禧太后」が菓子売りの声を聞いて宮殿に呼び入れました。そしてそのお菓子を食べてみるととても美味しかったので宮廷の料理人に作らせました。そして芸豆巻は「慈禧太後」の大好きなお菓子になりました。色が白く、柔らかく、サクサクしていて中が甘いのが特徴です。
炸灌肠
灌腸は北京の人が大好きな軽食で、誰もが知っている、どこでも見られる物です。灌腸は明朝から伝わる食べ物です。「故都食物百詠」の中に灌腸について次のように書かれています。「豚の腸を煎って、ニンニクと塩をいれて、良い香りをして美味しい」 昔の北京の街では肩に天秤棒を掛け、その両側には灌腸を入れた箱をぶら下げ売り歩く人がよくいました。「灌腸をカリカリに揚げ、お皿とお箸などを肩に担ぐ。子供がよくこの味の特別な食べ物を買い、売る人はあたりを売り歩く」とも記載されています。
爆肚
爆肚は北京名物の軽食です。新鮮で歯ごたえがあり、さっぱりしています。これを食べると胃の病が治るといいます。爆肚を食べ、お酒を飲み、焼きたてのシャオビン(こねた小麦粉を発酵させ、ゴマをふりかけて焼いたもの)を二つ食べれば最高です。北京の人は爆肚が好きです。旧暦の立秋(旧暦の8月7日か8日、或いは9日)が過ぎると北京では「秋を食べる」と言う伝統的な習慣があります。「秋を食べるなら、爆肚を食べる」と言われています。