「葦の海」は標高2140メートル、全長の2.2キロの半沼沢状態の湖です。中は葦が一面に生え茂り、水鳥たちが飛び回り、淡く澄んだ青い清流は、さながら空を流れているように見えます。素晴らしき水郷風景です。風で一面に広がる葦原はまた緑色の波を打ち、さわさわと音を立て、つぶやいているように人々の気持ちを晴れやかにさせます。眺めていて爽快さを感じさせる光景です。
花の季節は、また格別の光景です。ふわふわとした葦の花は、人々の気を引こうと振る舞うように媚びたり、へつらったり落ち着きません。一面の葦の花は、数多くのサギやノガモを引き寄せ、活気に満ちあふれる光景は、詩のように人々を魅了します。
葦が叢生している「葦の海」は、また水鳥たちの楽園です。標高が2140メートルに達しているため、ここの葦は普通の葦に比べ丈が短いです。驚くべきことに、一面に広がる葦原を真っ2つに裂くように、くねり流れている浅い川があります。宝石のような色つやから「玉帯河」と呼ばれています。伝説によればこの美しい「玉帯河」は、九寨溝の山の女神オノセモの帯が変化したものです。