市内から東へ30キロ行った郊外の驪山のふもとにある有名な温泉池である。周代から三千年以上の歴史を持つ。唐代の玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスがこの地を最も有名にしている。
3000年前に、この山が爆発して温泉が湧き出たため、歴代の皇帝も、ここを行楽の地として大掛かりな造営をした。玄宗皇帝も華清宮を作り、毎年冬から春にかけて、楊貴妃を伴い、酒楽の日を明け暮れ多くのロマンスを生んだ。「春寒くして浴を賜う華 清の池、温泉の水滑らかに凝脂を洗う。」白楽天の「長恨歌」は二人の愛情を如実に歌うと同時に二人の贅沢きわまった生活振りも反映している。
現在、かつての楊貴妃が「凝脂」を洗っていた浴槽が昔のまま保存されている。楊貴妃が入浴したとされる「海棠湯」は、海棠の花の形をしている。玄宗が入ったといわれている「蓮花湯」と「海棠湯」、「星辰湯」は復元され華清宮御湯遺跡博物館として一般公開されている。湯泉は、現在でも入浴でき、リューマチや関節炎に効果があるという。華清池は、1936年に西安事件が起きた場所としても有名である。
浴場の遺跡
この華清池は唐の詩人白楽天の「長恨歌」に歌われた唐の玄宗皇帝と楊貴妃とのラブロマンスの舞台として有名。「春寒くして浴を賜う華清宮、温泉の水滑らかにして凝脂を洗う」と楊貴妃がここの温泉で美しい肌を洗ったと言われる。
敷地の中にある御湯遺跡博物館では、楊貴妃が好んで湯浴びした海棠湯、玄宗皇帝と愛を育んだ蓮華湯、宮女専用の尚食湯、太子湯など浴場の遺跡が発掘され、一般に公開されている。
華清池の案内
所在地 : 西安市臨潼区
開館時間 : 7:30~18:00
休館日 : なし
電話:029-381-2051
交通:バス306、307路「華清池」下車