桂林料理
桂林にせっかく来たのなら、地元ならではの特色料理に食べてみたいでしょう。一般的に桂林人は、酸っぱくて辛いものを好む傾向があり、桂林料理には辛い湖南料理系と薄味の広東料理系のものがあります。家庭料理は湖南料理の影響が強く、たいてい酸っぱくて辛い料理が多いです。そのため、地元のレストランも自然と桂林人の好みにあわせた味がメインとなります。
しかし、近年、広東料理の薄味で上品な味も次第に受け入れられるようになり、おしゃれなレストランとして主流の位置を占めるようになってきました。近年は、桂林の若者の間でもいわゆるカフェレストランも流行り始めていて、本格的な西洋料理や中国式軽食も食べられるようになりました。街の喧騒からしばし離れ、心地よく優雅な雰囲気の中で、食事をしたり、お茶を飲んだりするのに理想の場所であります。
また、桂林の食文化というと、たいていの中国人なら、桂林ビーフンを思い浮かべるだろう。美食とはいえないが、桂林の地方料理として、桂林人の朝食に欠かすことができません。気軽に食べられるので、ぜひ体験してほしいです。
人気な名物料理
桂林ビーフン
桂林ビーフンは中国国内でその名を知らない人がいないほど有名な桂林の食を代表する食べ物であります。ビーフンは米を液状になるまで練ったあと、それを袋につめて漉し、火を通して圧縮し、麺状に押し出したもの。桂林ビーフンはこのように乾麺ではなく生の麺を使う。切り口が丸いものを米粉(ビーフン)と呼び、平たいものを切粉(チェーフン)と呼ぶ。麺は白く、柔らかく、つるつるしていて口当たりが良い。食べ方はいろいろある。
ビーフンで一番重要なのは、日本のラーメンと同じように、タレ(スープ)である。各店独自の門外秘伝のタレのレシピを持っていると言われる。基本的には、トンコツ、牛骨、羅漢果と各種調味料を煮詰めてつくる。その香りは濃厚だ。ビーフンの食べ方の種類は豊富で、鹵菜粉、炒粉、三鮮粉、湯粉、酸辣粉、牛ナン粉(牛アキレス腱)、馬肉米粉などがある。中でも地元の人が最も好むのはタレをかけただけでスープを入れない、鹵菜粉である。日本人には日本の焼きビーフンにも煮た、炒粉が人気である。店に置いてある香菜、漬物、唐辛子など付け合せの具は無料である。
白果ドン老鴨(銀杏と鴨のスープ)
伝統的な滋養食で、桂林特産のギンナンと、アヒル肉の角切り、ハムの角切りのほか各種の調味料を配合してから器に入れて大きなスープ壷の中で蒸して煮込むんだスープ。アヒル肉の新鮮な香りとギンナンのつるっと柔らかい口ざわりが心地よい。スープは澄んでいるが濃厚。肺を潤す効果がある。
ツバ(円形モチ)
桂林人が好むの冬の食べ物、モチゴメでできたモチで、作り方はまず、モチゴメを水に浸してから蒸し、それを粘り気が出るまで杵でついて団子状にする。更に円形に形を整え乾かしてできあがり。このモチは冬季には水の中に浸しておいて、水を頻繁にとりかえれば1ヶ月以上保存することができる。食べ方はいろいろあり、炭であぶり粘り気が出たところで砂糖をつけたり、または油で炒めたり、小さく切って砂糖水で煮て食べたりする。
桂林田螺(桂林タニシ)
桂林のタニシの特徴は大きくて食べる部分が多く、味もすばらしいことだ。タニシを煮るときには桂林特産の辛くて酸っぱい調味料が欠かせない。更にネギ、ショウガ、三花酒など各種材料を合わせて炒めてできあがり。その味は特に食欲を増進させる。
桂林粽子(桂林チマキ)
桂林ではチマキの種類がとても多く、それぞれ味や形に特色がある。豆チマキ、栗チマキ、蓮の実チマキ、三角チマキなどがある。作り方は水に浸したモチゴメと調味料をかき混ぜ、よく洗った竹の葉で包んで縛り、1,2時間蒸し煮にして作られる。鍋から取り出し水を切ってすぐその場で食べることができる。具は一般的にリョクトウ、アズキ、ピーナッツ、豚バラ肉、ベーコン、クリ、蓮の実などがある。
茘浦芋扣肉
宴会でよく出されることで有名な料理。本場茘浦のサトイモと、皮付きバラ肉を使用し桂林特産の腐乳(調味料)や各種の調味料で味付けしてある。サトイモのホクホクした舌ざわりと、濃厚な香りが特徴。体の熱をとり、皮膚を潤す効果がある。
馬蹄蒸肉餅(ミズクワイ餅)
桂林の伝統料理の一つ。皮をむいたミズクワイと新鮮な豚の赤身肉、各種味付け調味料をまぜて丁寧に蒸して作る。特徴はみずみずしく、さくさくした口当たり。季節を問わず楽しめる料理で、熱を取り除き、渇きをいやす。食欲を増進させるなどの効能がある。
尼姑素面(尼僧麺)
中国語で「素」とは精進料理の意味で、この麺は桂林の月牙山の尼僧が発明したといわれている。長い期間を経て、その製法は広く伝えられている。尼僧麺の命のスープはもやし、新鮮なフクロタケ、シイタケ、タケノコなどを長い時間煮込み作られる。スープの色は黄金色で、香り高く、甘い味がする。作り方はまず、麺をゆでてお椀に盛り付け、スープをかけ、その上に、桂林特産の湯葉、精進料理用のハムに似せたものなどの、具と調味料をのせる。各種具の口当たりが心地よく、また色彩もきれいである。この麺は七星公園内の月牙楼のものが非常に有名である。