シャングリラにはチベット文化があふれています。そのため多くの観光客がチベット族の木製品、民族衣装、小物や雑貨など現地ならではの民芸品やチベット線香などをお土産に購入していきます。またシャングリラは漢方薬の産地として知られ、冬虫夏草、雪蓮花(チベット産)(せつれんか)、蔵紅花(番紅花)(ばんこうか)などの生薬を他のところより安く買うことができます。例えば蔵紅花は60元でだいたいの薬局においてあります。日本人が最も喜ぶのは、松茸でしょう。ただし旬が6~8月と短く、保存が難しいのでお土産に向いていません。
貝母(ばいも)
シャングリラでは良質で天然の貝母がたくさん採れ、生で食べることもできます。貝母は漢方薬として咳止め、痰切り、止血の作用があるので肺炎、気管支炎などの治療に用いられています。粉末にして蜂蜜と一緒に蒸して服用するのが最も効果的だと言われています。
冬虫夏草(とうちゅうかそう)
別名「虫草」とも言い、標高3000m以上の高山地帯に生息しています。「冬虫夏草」の名称は昔、チベットで「冬は虫の姿で過ごし、夏になると草になる」と考えられていたことからこの名が付けられたと言われています。夏のものが最も良く、漢方で用いられる他、中華料理の薬膳食材としても珍重され、鶏や肉と一緒にじっくり煮たスープは強壮効果があると言われています。高値で取引され数十元で僅かの量しか買うことができません。
ヤク肉
ヤクは標高3500m以上の寒冷地に生息し、高価な天然貝母や虫草などをエサにしているため肉質がいいです。焼き、炒め、煮込み、スープなど調理法も様々で、ベーコンなどの燻製もあり独特な味なのでお勧めです。
麝香(じゃこう)
ジャコウジカの雄の性器の分泌物を乾燥したものです。紫褐色を帯びた粉末で独特の香りと苦味があります。香料とするほか、漢方では強壮、鎮痙、解毒薬などに用いられます。
その他、シャングリラの特産品にはチーズ、青稞(ハダカムギ)酒、銀刀や携帯用の仏壇(ガウー)などの銀製品もあります。