洛陽の食文化の歴史は長く、その種類も豊富です。宮廷料理の「金枝玉叶」という洛陽燕菜や一般大衆に人気の『鯉魚躍龍門』という料理、さらには『不翻湯(スープの一種)』や『張記焼き鳥』という料理もあります。洛陽の人はスープが好きです。洛陽料理の特徴のひとつはスープのものが多いことです。不翻湯、胡辣湯や牛肉湯などの様々なスープが洛陽の街中で最も一般的な軽食です。
洛陽の料理の中で最も特徴的なものである水席料理
「水席」には2つの意味があります。ひとつはスープ類など熱々の料理です。もうひとつは料理が次から次と出てきてその様子がまるで水の流れる様です。
洛陽水席料理の特徴:1つめは肉も野菜使いますが、野菜は肉料理のように調理します。料理の材料は豊富で鳥類や獣類、海鮮や野菜などすべて料理に使います。また宴席の主催者の懐具合によって料理の豪華さを選ぶことができます。2つ目の特徴は、この料理にはスープがあり、酸っぱい、辛い、甘い、しょっぱいなどの様々な味がします。3つめの特徴は料理の出てくる順序には決まりがあり、きちんと組み合わせられていて、材料の選別、調理加減なども厳しく決まっています。洛陽水席料理の値段は三段階に分かれており、自身の情況によって選ぶことができます。
胡辣湯
胡辣湯は洛陽のちょっと変わった軽食で、朝しか食べることができません。特徴は美味しさを誘う香りとピリ辛の味です。胡辣湯の主な原料は小麦粉、春雨、豚の脂身などです。加えるトッピングにはピーナッツ、山芋、エノキタケ、刻んだ葱、ニンニク、油面筋(団子の形で、一種の面類)などがあります。調味料は砂糖、山椒、八角、干し生姜、桂籽(一つの香料)、胡椒、塩、醤油などです。
漿面
漿面は洛陽で最も一般的な軽食で、中華料理の軽食のひとつです。最大の特徴は消化しやすいことです。その作り方は緑豆または黒豆を煮てトロトロしたものにゴマ油を加えひと煮立ちさせ、その後に麺を入れます。最後に塩、刻んだ葱、青豆、セロリ、唐辛子などの調味料を入れます。漿面を食べる時には時間をおいた麺を入れて食べる方がもっとおいしいとも言われています。
鯉魚躍竜門
鯉は黄河の魚で口当たりが柔らかく、栄養が豊富で、黄河の鯉は国内外に有名である。鯉魚躍竜門は形が美しく、この料理はいいことがあるようにということを意味しています。調理された鯉は皿の中で頭を上げて、生き生きとまるで跳ねているようです。とても美味しく国内外の観光客に人気があります。
洛陽燕菜
武則天が洛陽に住んでいたとき、コックが大きな大根を細く切って、小麦粉と混ぜ蒸し美味しい汁を加えてできたものを武則天に献じました。武則天はそれを食べ、あまりの美味しさに「まるでツバメの巣のようだ」と「燕菜」という名をつけました。後に周恩来総理は料理の中で牡丹の花の形に形作られたものを見て「牡丹燕菜」と名づけました。