高家大院とは、歴史人物或いは有名人の旧居を指します。中国では数ヵ所あり、西安には2か所あります。一つは北院門144号にある高岳崧先生の旧居で、もう一つは興隆巷42号にある高培支先生の旧居です。
高岳崧先生の旧居は北院門144号にあり、西安市中心部の鍾楼の西側、鼓楼回坊文化風情街に位置します。この民家は4つの中庭を持つレンガ•木で造られた四合院です。主体の建築は明の崇禎年間(1610~1644)に建てられ、400余年の歴史を持っています。現在は西安中国画学院など4つの部門の事務室です。敷地面積は2797㎡あり、総面積は2517㎡です。部屋数は87室で、その中の57室が公開されています。
ここでは西安の歴史と文化の雰囲気が溢れています。院内には明と清の時代の建築芸術、古家具、伝統的な対聯、磚彫(煉瓦に彫刻したもの)芸術、茶店、民間の切り紙、影絵芝居、箏の上演、名人書画、中国画の逸品、古写真、陶磁器および陝西省の特色が溢れる観光記念品などが揃っています。民家は2002年、国連教育科学文化機関から「アジア太平洋地区の文化遺産保護賞」を受賞しました。 2003年、西安中国画学院芸術学部により、旧居の歴史上最大の修繕と拡張工事が行われました。ここはまた西安建築科技大学建築学部大学院生の教育基地、長安大学歴史文化名域研究所の研究基地とされます。
西安興隆巷42号にある高家大院は、清の時代の半ばに建てられ、有名な脚本家、教育家である高培支先生の旧居です。この民家は古風で素朴な、伝統的な民家建築スタオルが残されていて、百年を経たにもかかわらず、もとの様式がそのまま保存されています。
高家大院は南向きの建物です。南北の長さは50メートル、東西の幅は12メートルです。この民家には3つの中庭があり、母屋、廂房(母屋の両側の棟)、通り抜ける部屋などが全部揃っています。院内両側の廂房が「半部分しか建てない」(もともとは人字の部屋ですが、半部分しか建てない)という典型的な陝西省民家の特色を持っています。通り抜ける部屋は、前後と東西が対称の出檐式(屋根が出る様式)のものです。二階建ての母屋も出檐式です。
表門は生ウルシ塗りの木造りで、その側に「栓馬柱」(農家などの中庭で、馬、牛などをつなぐための石彫りの杭)が立っています。門の前に、土台2つがあり、そこに麒麟、蝙蝠、梅の花、鹿などの、おめでたい動物が彫刻されています。通り抜ける部屋の門には、牡丹、梅の花、名刀などが刻んであります。一方、母屋の門の上には「梅、蘭、竹、菊」が刻まれています。
部屋の上にある虎の頭の瓦当(軒瓦の先端の模様や文字が刻まれている部分)、門と窓の彫刻、とりわけ二回目の門とその脇門のレンガ彫刻は更に上品です。花、鳥、竹、樹木のほかに、「平為福」「蒼天」などの字が空中に浮いているように見え、大院全体が古風な雰囲気で充ち溢れています。これらの彫刻が、典型的な地方建築の装飾スタイルを持つことは疑いないです。部屋の構造から室内の家具などの装飾品まで、すべてがそのままに保存されているケースは、西安でも稀です。
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住所: 中国広西桂林七星区七星路創意産業園6棟4階