南京料理は主に江南風料理でありながら、長江沿いの肥沃な平野の農産物、長江水系や東シナ海の豊かな魚介類や家禽などの素材を生かして、意匠を凝らしたものと穏やかな味が特徴です。特にアヒルを食材にすることが多いです。アヒル料理は既に1400年の歴史があります。主な種類は塩水鴨、板鴨、鴨血粉絲湯などたくさんあります。
塩水鴨
アヒルは中国語で「鴨子」(ヤーヅ)といいます。南京では「塩水鴨」と呼ばれるアヒル料理が一番人気の料理です。「北京ダック」のような調理方法ではありません。最も重要なのは、塩漬けしたアヒルで作ることです。美味で食欲をそそり、体に栄養をつけることもできるし、千年の伝統である「塩水鴨」は一番ポピュラーなお土産として人々に好まれています。
鴨血粉絲湯(アヒルの血と春雨スープ)
「湯」とは「スープ」の意味です。「鴨血」はアヒルの血が固まったものですが、春雨や油揚げとともに汁の味がしみこんで、血臭さは全くありません。また、「鴨血」はちょっとドス黒くて、柔らかい触感、まるでゼリーとマシュマロのようなものです。お好みで香菜をかけても美味しいです。カロリーも低いし、ダイエット中の人にも最適です。
五香ダン(味付き卵)
五香(ウーシィアン)ダン(ダンは卵という)とは、平たく言えば味付き卵です。おふくろの味と言われるこの五香ダンは、道端や小さな食堂等でよく売られていますし、家庭でも作る事が出来ます。味は醤油卵のような感じですが、お茶の香りとウイキョウの香りと合わせてなかなか食欲をそそります。