湖北省の省都である武漢市は、総面積8494平方キロメートルで、人口1002万人(2011年まで)、中国華中地方における最も大きい都市です。武漢市は江漢平原の東部にあり、長江と漢江が合流するところに位置しています。武漢は長江と漢江によって漢口、漢陽、武昌という三鎮に分けられ、俗称で「武漢三鎮」といわれます。
武漢は亜熱帯モンスーン気候に属し、はっきりとした四季がある都市で、雨量もたくさんあります。夏になると、暑い日が続き、7、8月は40度を越えることもあります。武漢には数多くの川や湖があり、陸路だけではなく水路も交通が便利で、従来「江城」と呼ばれています。
歴史
清代初期、三鎮は多くの住民や種々様々な品物を誇り、商人が往来し、三鎮は既に繁栄した町でした。その時、武漢三鎮は朱仙、景徳、仏山と並び、「天下四大名鎮」と併称されています。そして、「楚(解説1)で最も繁栄する町」としてよく知られています。
解説1:「楚」中国の春秋戦国時代に長江地域を支配した国で、現在では湖南省と湖北省の別称で、特に湖北省の別称として使われています。
武漢の湖
武漢の周囲には大小合わせて100以上の湖があり、数々の湖が整然として長江の両岸に点在しています。そして、武漢市では、水に覆われている面積は全市総面積の四分の一を占め、大都市としては中国の首位にランクされます。有名な湖といえば、東湖、墨水湖や蓮花湖、月湖などが挙げられます。
武漢の公園
武漢市には公園が密に分布し、市内にも郊外にも数多くの公園や風景区があります。例えば、木蘭山、石門、道観河、白雲洞、九真山、嵩陽山、龍泉山などが有名です。その中で、一番よく知られている東湖風景区は国家重点名勝風景区に属しています。また、東湖の面積は杭州西湖の6倍に相当します。広々とした湖面、延々と続く岸。東湖は従来、「九十九湾」と称され、現在では聴涛、磨山、落雁、白馬、珞洪、吹笛という六の風景区に分けられています。
観光スポット
武漢は古い歴史と輝かしい文化を持つ都市で、市内外にはたくさんの人文景観や自然景観が残っています。例えば、有名な黄鹤楼、晴川閣、古琴台、岳飛亭、盤龍城、放鷹台、鐘子期墓、祢衡墓、楚王墓群などの人文景観は皆武漢の名所です。また、武昌起義軍政府旧址、中央農民運動講習所旧址、中山艦修復教育中心などは、中国の近代革命史をよく理解するための大切な景観です。
武漢の基本情報