近年、中国の鉄道事業は大きな発展を遂げましたが、欧米の発達国家と比べると、まだまだです。ですから中国で列車に乗る前に以下の注意事項を知っておいたほうが良いでしょう。
1.乗車駅を確認すること
中国は広いので多くの都市には複数の駅があります。特に北京、上海、広州、深センのような大きな都市です。
北京には五つの駅、北京駅、北京西駅、北京東駅、北京北駅と北京南駅があります。北京の駅を詳しく見る
広州にも四つの大きな駅(広州駅、広州東駅、広州南駅と広州北駅)があります。広州の駅を詳しく見る
そのため駅に行く前にチケットに書いてある情報をしっかりご確認してください。
2.最小限の荷物で
中国では外国と違い、荷物を預けることもできません。また乗車する時も下車する時も荷物を自分で運ばなければいけません。ですから最小限の荷物にまとめておいた方がよいでしょう。
3.食べ物と飲み物を準備しておくこと
乗車する前、特に車内で食事をするつもりだったり、移動時間が5時間を超えたりする場合はあらかじめ近くのスーパーで食べ物と飲み物を少し準備しておくことをお勧めします。食べ物と飲み物は車内でも売っていますが、種類も少なく、値段もスーパーよりかなり高いです。
食堂車ではときどきパンと牛乳がありますが、普段は簡単な中華料理しかありません。そして中国語のメニューしかなく、英語を話せるスタッフも殆どいません。
4.保安検査と改札に時間の余裕を取ること
中国では駅へ入る前、保安検査が行われています。空港の検査ほど時間はかかりませんが発車時間ぎりぎりに来ると間に合わないおそれもあります。ご注意ください。
改札は発車の15分~30分前に始まります。2020年よりほぼすべての高速鉄道で電子チケットを採用しています。高速鉄道に乗車される場合、紙チケットへの交換は不要です。電子チケットを発券後、手動改札口で発券番号とパスポートを提示するだけで乗車できます。
ただし普通列車(頭文字がZ,T,Kで始まる列車)は依然として紙チケットが必要です。検札開始の混雑を避けるために青色のチケットでは自動ゲートが利用できます。赤色は駅員に検札されることが必要です。チケットの種類をご確認ください。
車内検札もあり、目的地に着いてから出る時もチケットの提示の必要があるので、チケットをしっかり保管してください。
セキュリティゲート
荷物チェック
5.待合室までの移動方法
中国の多くの駅には複数の待合室があります。駅に入ってから、まず大きな電子掲示板を確認します。そこには全ての列車の列車番号、発車時間、終着地、待合室の番号などの情報が表示されています。掲示板は英語で表示されないかもしれませんが、列車番号や発車時間を切符と照会してください。
待合室の2列または4列のベンチがあるエリアは一つの列車の待つ場所で、その先には列車番号が表示されている掲示番があります。列車番号を確認して、改札口の前に座りましょう。対応するホームの番号も表示されているので事前に確認してください。
駅に入ってから大きな電子掲示板
待合室の電子掲示板
6.改札口からホームまでは歩いて5~8分
だいたい改札口からホームまでの移動時間は約5分で、途中、階段は急で長く、エスカレーターも殆ど設置されてありません。そんな人込みの中で荷物を持って歩くことは結構大変です。ホーム番号を間違えないように気をつけながら人の流れに沿って歩いてください。
7.乗車
現在、中国の多くの高速鉄道では電子チケットを採用しており紙チケット受け取りの必要がなく、身分証明書あるいはパスポートの提示のみで乗車できます。電子チケットを使用する場合、電子チケット上にしか記載がないので事前に車両番号と座席番号を印刷あるいはメモするなど確認してください。
弊社サイトよりご予約いただいた場合、確認のための書類を送付いたします。そこにはすべての情報やチケット交換の方法や乗車方法などのご旅行に関する情報が日本語および中国語で記載されています。