中国を旅行する時、夜行列車を乗るのもまたいいものです。飛行機より安いというだけではなく、一晩眠っている間に目的地に着くといった時間の節約にもなるからです。
夜行(寝台)列車を乗る際、準備しておくべき物
洗面用具
列車で一晩を過ごすといった際、車内で顔を洗ったり、歯を磨いだりすることは言うまでもなく避けられないことです。しかし列車には洗面用具は用意されていないので、事前にカップ、歯ブラシ、歯磨き、タオルなどの洗面用具を準備しておいてください。トイレ以外に流しや鏡付きの洗面所も設置されています。
洗面用具
サンダル
列車で一晩を過ごす際、特に上段の寝台を利用する場合、サンダルは欠かせないものです。もちろん下段の寝台でも長旅にサンダルはかかせません。
サンダル
服装
寝台車にはエアコンが取り付けられているので、特に夏場はエアコンが非常に強いので、軽い長袖のカーディガンを持ってきたほうがよいでしょう。
パジャマは列車でぐっすり寝るのには欠かせないものです。
枕
寝具は消毒済み未使用のものですが、もし心配ならば自分で小さな枕を用意するとよいでしょう。
アイマスク
寝台車では21:30か22:00まで電気がついているので、早めに休む場合はアイマスクを用意することがお勧めです。
ティッシュ-車内のトイレには設置されておりません。
ウェットティッシュと手洗い消毒液-車内では液体洗剤が使えません。
タオルと手拭き-車内にはタオルと手拭きは設置されておりません。
アイマスク
食べ物、お菓子、ミネラルウォーター
車内販売もありますが、種類は非常に少なく、値段も非常に高いので、乗車する前、魚の缶詰やビスケット、お菓子、ナッツ、チョコレート、お茶やインスタントコーヒーなど好きなものを買っておいた方が良いでしょう。
列車には給湯設備があるので、お茶を飲んだり、インスタントラーメンを食べたりするには便利です。しかし蛇口から出たお湯は非常に熱く冷まさないと飲めないので、前もってミネラルウォーターを購入しておいたが良いでしょう。
食べ物
寝台の種類
夜行列車には硬座、軟座、硬臥、軟臥という四種類の座席があります。硬座と軟座は、座ったままの状態で一晩過ごさなくてならないのでとても大変です。
硬臥(日本のB寝台に相当する)
硬臥では三段ベッドが2列、向き合っており、合わせて六つの寝台が一つの広いコンパートメントとなっています。硬臥は軟臥と比べ、値段も安いので狭く、プライバシーもありません。またトイレは洋式ではなく和式です。そのため多くのバックパッカー、若者や学生が主に利用しています。硬臥は開放的なので、ちょっと騒がしいかもしれませんが、21:30~22:00には消灯になり静かになります。寝台には小さな明かりが22:00以後にも付いています。
硬臥の寝台は上・中・下の三段によって値段も少し異なります。下段の寝台は一番、広くて座ることもできるので値段も一番高いです。広さといっても寝台の幅は共通ですが、個々の高さが違います。夜行列車といえどもずっと寝ているわけでもなく、寝台に腰掛け、本を読んだり、中国3G Wi-Fiを通じてネットサーフインしたりして過ごすことも可能です。そのため、下段の寝台が一番お勧めです。
中段も座れませんが、まあまあそこそこです。もし友人と一緒なら下段と中段がよいでしょう。座りたい時には下に降りて友人と一緒に座ることができるからです。上段と中段の寝台に登るには梯子があります。また落下防止のために、柵も設置されています。
上段の寝台は一番窮屈ですが、プライバシーが守られています。もし前で述べた上段のデメリットを気にしないなら、上段の寝台も悪くない選択肢です。
硬臥中段
軟臥(日本のA寝台に相当する)
軟臥では二段ベッドが2列向きあい、合わせて四つのベッドで一つのコンパートメントになっています。硬臥より安全でプライバシーが守られており、広いので気持ちがよいです。もちろん料金も硬臥の2倍になっています。
軟臥には和式と洋式の2種類のトイレがあります。コンパートメントには液晶テレビが備えつけられており、列車によっては、ソファーと個別のトイレがあることもあります。新しい列車ほど中の設備も良いです。
自分達だけの快適空間が欲しい場合や女性一人で安全な個人的な空間が欲しいという場合、軟臥は一番理想な選択肢でしょう。また軟臥を利用する乗客の中には英語のできるビジネスマンが多く、彼らと中国の旅行、歴史、風俗の話をしながら時間を過ごすのもきっと印象深い旅になるでしょう。
軟臥上段