極楽寺はハルピン市南崗区東大直街のはずれに位置しています。1923年に建てられた極楽寺は長春の般若寺、瀋陽の慈恩寺、営口の楞厳寺と同じく有名で、東北三省の四大有名仏教寺院の一つです。現在、寺の住職は静波法師です。
極楽寺建築
七級仏塔と銅像
極楽寺は北方で有名な僧侶と知られる天台宗の第四十三代弟子である倓虚法師によって創立された寺院です。寺全体の配置、建築構造から見ると、中国の寺院建築の様式や特徴をそのままとどめています。寺は南向きで、主院、東院、西院に分けられ、2.6万㎡の面積を持っています。主院の東に鐘楼、西に鼓楼があります。建築は天王殿、大雄殿、三聖殿、蔵経楼に分けられます。
東院には有名な七重塔があります。この八角七重塔の高さはおよそ37mです。塔の正面は地蔵殿と繋がっています。七重塔と地蔵殿の前、東と西に2階建ての鐘鼓楼が別々建てられています。このように塔と殿が緊密につながっている配置は非常に珍しく、国内でもめったに見られません。塔と殿の内壁に、仏教故事に関する壁画が描かれています。塔本体には、アーチ型の仏壇、30体の羅漢の浮き彫り、精巧な木彫りや装飾品があり、中国民間芸術の風情を表現するだけではなく、西洋建築のスタイルも十分味わえます。
極楽寺法会
毎年、旧暦の4月8日、18日、28日は仏教の祭りの日になっています。その時になると、極楽寺には盛大な縁日が行われ、人の往来が盛んで、非常ににぎやかです。現在、北方で有名な極楽寺の祭りは近隣の注目を浴びています。
極楽寺仏学院
1924年、旧暦一月の月末、極楽寺によって、ハルピン道外三道街に学費免除の仏教学校(仏教宜講堂内に付設)は創設されました。倓虚法師は奉天(現在の瀋陽)太清宮小学校長である張楽西を校長兼儒学先生に任命しました。1943年、極楽寺仏教学校は都合で閉校してしまいました。1990年9月1日、極楽寺仏教学校は40年ぶりに再開し、始業式を行いました。学校は戒律、三論宗、唯識、浄土、禅宗、天台、仏教史、作文、古代漢語、政治と法律、歴史、書道などの科目を設置しています。
観光案内
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住所:ハルピン市南崗区東大直街のはずれ
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開放時間:8:00~17:00
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交通アクセス:14番バス・104番トロリーバス・105番トロリーバス