全国的に有名な観光、避暑の景勝地である太陽島は、黒竜江省ハルピン市の松花江の畔にあります。総面積は88平方キロメートルに達する太陽島風景区であり、湿地草原型自然風景で、毎年、世界各地からの百万人を超える観光客が訪れます。
歴史
解放前は、ハルピン太陽島公園は外国人のレジャーランドでした。20世紀初めに中東鉄道の開通にともない、大勢の外国人がハルピンにやってきました。彼らは地勢が起伏に富み、河が網のように交錯している太陽島を絶好の避暑地であると考え、ここに相次いで別荘を建てました。そのおかげで、今でも太陽島には、数多くの様式の異なる外国建築が残されています。建国後、長期の建設を通して、ここは観光と避暑とを一体にしたレジャーランドとなりました。
名前の由来
太陽島という名称の由来については、2つの説があります。ひとつは、満族の言葉(満族は中国の少数民族の一つ、主に東北地方に住んでいる)の「鳊花魚」から音訳されたものだとする説です。もうひとつは、太陽島の中にはきれいな砂が敷かれており、太陽に照らされるととても熱くなるため、この名が付けられたとする説です。
観光スポット
湖に囲まれた太陽島は四季がはっきりとしていて、一年中でも素晴らしい景色が見られます。もっとも観光に適する季節は夏と冬です。島には、松、柳、箱柳、楡などの樹木や、ライラック、バラのような花30万本が植えられており、夏になると百花が先を争い咲き乱れます。特に太陽湖の中では、満開になった赤い蓮の花が夕焼けのようで、大変美しいです。このように、この島は緑がいっぱいで涼しくて避暑の良い場所です。冬になると、ここは雪で飾られた童話の世界になります。年に一回行われる雪の博覧会では、雪や氷で作られた彫刻品、豊富多彩な文化イベント、面白い娯楽ゲームが世界中の観光客を引き寄せます。
太陽島風景区は太陽島と付近諸島及び沙洲からなり、20余りの観光スポットがあります。太陽島では最も名高い景観の一つの水閣雲天、2000匹のリスが飼われ、2.4万平方メートルを占めるリス島、七万平方メートルの土に39種類、20万株の花を植えている花卉園、春夏秋でも氷雪景色を見られる世界で最大の規模を誇る室内氷雪芸術館、日本式庭園の新潟友好園、その外、鹿苑、太陽滝、天鵝湖、丁香園、于志学美術館、ロシア展覧館などがあります。