羽毛画

　羽毛画は中国の独創的な伝統工芸です。家畜の質のよい羽毛を原料として、伝統的な中国画構図方法によって、彫刻、木彫、飾り工芸などの表現手段を用いて作る絵です。内容は山水、人物、花、鳥、獣、虫、魚などがあります。

　中国では羽毛画は長い歴史があります。長沙の西漢馬王堆漢墓のなかに羽毛装飾品がありました。しかし、現代の羽毛画工芸は1９６０年代に瀋陽市羽毛工芸工場により創作されたものです。他には山東省済南羽毛画があります。済南工芸美術総工場で作られた羽毛画は題材が多く、種類が１０００以上あり、本物そっくりです。『虎』はレリーフ羽毛画の代表作で、とても高い芸術価値があります。

一、 羽毛の処理
１、 選択ー普通は色彩が鮮やかな羽を選びます。２、消毒ー二酸化塩素で消毒します。３、洗濯４、防腐ー樟脳の粉で防腐します。
二、羽毛画の製造
１、画板を作る２、下絵を描く３、油絵を描く４、模型を作る５、部品を作る６、画板に貼る

　沈陽羽毛画は非常に有名です。沈陽羽毛画の題材は多く、内容が豊か、形式も多様です。とても珍しい工芸品で、芸術価値と観賞価値が高いです。種類は平貼りの巻き軸、掛け軸があり、レリーフの掛け物、ついたて、大型屏風があり、立体の風景、人物、鳥、魚、海老、蝶などがあります。とくに古典人物画と花鳥画がきれいで技術的に優れ、魅力的で民族性豊かです。