内画は中国の特有の伝統工芸で、いたちの毛で作った極細毛筆を用いてガラス瓶や水晶、琥珀のような透明な容器の内側に絵や文字を書き色彩を施すものです。内画にはガラスの重量感と光沢があり立体感もあるので、上質な室内装飾品としてのみならず高いコレクション価値があり大変人気があります。
内画はもともと内画鼻煙壺(かぎタバコを入れるつぼ)から始まりました。明朝の万年歴の時代にヨーロッパから中国へ嗅ぎ煙草が伝わってきました。清朝康熙年の時代になると、『鼻煙壺』(嗅ぎ煙草入れるつぼ)は中国各地に広まり鼻煙壺内画が一種の芸術になりました。現在、内画は中国無形文化遺産のリストに登録されています。
その中でも最もレベルが高く、急速に発展し影響の最も大きい発祥地である河北省衡水(ほんすい)市はすでに中国文化部門によって「中国の内画の故郷』と指定されました。
作り方
一般的に内画鼻煙壺の材料は無地のガラス瓶です。他には水晶、琥珀なども用いられます。内画芸術家たちは「内画技法」と呼ばれる特殊な技法で人の手と同じぐらいのサイズの鼻煙壺の中に絵画や文字を描きます。
まず小さな壺口から先端が直角に曲がった専用の筆を差し入れます。それから芸術家たちが素晴らしい技能と鋭い芸術のセンスを働かせて、鼻煙壺の内側に絵や文字を描きます。小さい鼻煙壺とはいえ、作品によっては仕上がりまで数か月かかるものもあります。非常に高い技能と忍耐力が必要です。
流派
中国の内画は発展の段階によって中京(ジン)派、魯(ルゥ)派、冀(ジー)派という3派に分けられます。
京派の作家は竹の筆、柳の筆で絵を描きます。画風は厚朴、古雅といった特徴を持っています。
魯派の作家は極細毛筆で絵を描きます。絵柄は繊細で精巧であり、色使いは鮮やかで美しいです。
冀派は内画創作に対する影響が大きく肖像を描くことと有名な古い絵を臨模することに重きを置いています。作品への着想は深く画面もバランスよく構成されます。色彩は豊富で上品で、格調は生き生きとしているという特色があります。『婴戏図』と『百子図』はその代表作品です。
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