木彫は彫刻の一種で、立体彫刻、根彫、レリーフの3種類に分かれます。木彫の素材は緻密で強靭な、歪まない木材が適しています。例えば、楠木、紫檀シ、コノテガシワ、銀杏、沈香、マホガニー、リュウガンの木など。木彫は立体彫刻、レリーフ、透かし彫りなどの技法があります。仕上げには、塗料で木の質感を保ったり、つやだしの仕上げをすることもあります。
プロセス
(一)木材の特性と素材の選択
一般的には、固い素材よりも柔らかな素材の方が彫刻はしやすいのですが、木彫の場合は緻密で強靭な素材がもっとも適しています。例えば、マホガニー、ツゲ、花梨、アーモンドなど。初心者の場合であれば、例えば、シナノキ、銀杏、クスノキ、松などの柔らかい素材の方がよいでしょう。
(二)木材の乾燥処理
1、人工乾燥:木材をスチーム乾燥室の中に入れ、スチームにより水分を蒸発させ、乾燥させます。火で木材の内部の水分を乾かす、お湯で木材の樹脂を取る方法もあります。
2、自然乾燥:木材を種類によって分け、通風所に置きます。空気の流れにより水分を取り、乾燥させます。
(三)彫刻方法:
1、下絵。彫り始めるには墨縄(大工・石工の用いる墨糸)で素材に下絵を描きます。
2、図案に沿って大まかに彫りはじめます。その時は服を裁断するように適当に余裕を持たせ、大まかに彫ってゆきます。
3、荒く彫った後に、細い刃の彫刻刀で細部を彫って表面を仕上げます。
4、磨き加工。作品に応じてサンドペーパーで磨きをかけます。
5、塗料で、全体を仕上げ塗装します。ポイントは木の質感と模様を塗料で生かすことです。
一、激しい日光の下に長い時間置かないでください。裂ける可能性があります。
二、極に湿っぽいと乾燥な所に置かないでください。
三、火があるところに置かないでください。
四、水を含むタオルで拭かないでください。ワックスとグリースを含むコットンタオルを使って拭きます。
中国の木彫芸術は、新石器時代に遡ります。木彫は工芸木彫と芸術木彫の二種類に分かれ、工芸木彫には観賞性と実用性の二種類もあります。何百年の発展を経て、木彫は地域により六大種類に発展します。それぞれは中原木彫、楽清ツゲ木彫、福建竜眼木彫、広東金泥木彫、浙江東陽木彫、雲南剣川木彫 です
注:
根彫:自然の姿を持つ木の根を原料として、彫刻できた芸術品。
楽清:中国浙江省に位置しています。楽清市。
金泥:金彩を施すのに使用する金顔料。
東陽:中国浙江省に位置しています。東陽市。
剣川:中国雲南省の西北に位置しています。剣川県。
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