万古楼

万古楼は麗江古城獅子山の山頂にあり木府の中にある木氏土司の屋敷です。万古楼からは麗江古城と田園風景を見下ろすことができ、また玉龍雪山の万年の氷河も見渡せます。そして「万古楼」は麗江の町は永遠に不滅だということを意味しているとも言われています。中には松の木が茂っていて万古楼の大きなテラスからは麗江古城の全貌を見ることができる。晴れ渡った空の下、左には玉龍雪山が見渡せ、右には民家の青い瓦屋根が遠くまで連なっている。テラスを回り、石段を下に行くと木府へ、上に行けば万古楼があります。

万古楼は木造の五重塔になっています。高さは３３メートルで麗江ナシ族の各民族33万人を象徴しています。主要な柱は16本あります。ナシ族トンバ象形文字の中にある天地を切り開く九人の兄弟と七人の姉妹の伝説をモチーフとしてナシ族の人々が一緒に素晴らしい未来を築けるようにとの意味を込めています。柱の長さは22メートルで「良いことが重なる」というように結婚は偶数日を選ぶなどという言い伝えにかけている。万古楼の中には２３００枚の絵があり、”縁起をかつぐ”という意味があります。また他にも２３枚の石の彫刻の図案もあり、年間を通じ天候に恵まれ豊作になるようにという意味が込められています。色づけされた彫刻の龍は全部で９９９９枚あり万古楼の屋根の上にある龍を加えると１万になり、そのことは、麗江は龍が後世に残っている美しい所だということを意味しています。

万古楼に上り、北の方学を眺めるとまるで神が宿っているような玉龍雪山があります。東の方には麗江古城の橋や小さな水路、家屋やそこに住む人々が見渡せる。西には多彩な麗江新城が見え、南には絵と詩歌に描いたような美しい田園風景がある。はるか南には巨大な峰がそびえ、その形がまるで筆のようなので”筆峰”と名付けられています。そばには筆立てのような”筆立山”もそびえたっています。麓には墨つぼのような形の”墨海”、硯のような”大研古城”もありうまい具合に相まってひとつの大きな麗江の美しい風景を作り出しています。