ヤムドク湖(チベット語:ヤムジョグヨムツォ、中国語:羊卓雍措または羊卓雍錯、英語:Yamdrok Lake)はチベット自治区のラサ市の西の郊外にある湖で ナムツォ(納木錯) 、マナサロヴァル湖と共にチベット三大聖湖と呼ばれています。最近ではラサ観光の一環として訪れる人が多いです。
ヤムドク湖の名の由来は「トルコ石の湖」からきています。名のとおり輝くような青色をしています。海抜4441mのところにあり、東西130キロ、南北70キロに広がり、総面積638k㎡、水深は20m~40mあります。湖は珊瑚の枝の形をしているので珊瑚湖とも呼ばれています。低塩分の塩湖なので現在は魚の養殖業も観光業と同様に発展し、ラサ最大の養殖場になっています。
汚染がなし、環境が優良
以前、チベットの観光開発業社はヤムドク湖で遊覧ボート、遊覧船、牛皮ボート等の遊覧観光プロジェクトを計画していました。メディアに報じられ、ネットユーザーや社会各界から幅広く注目されました。それによりヤムドク湖の遊覧観光プロジェクトがチベット自治区や山南地区のいかなる機関の認可をも得ていないとして山南地区行署はナンカルツェ県に中止を指示しました。また現在、ヤムドク湖の環境は良好で水質もきれいで汚染はされていません。
美しい伝説
ヤムドク湖には伝説があります。昔、ヤムドク湖は碧玉ような湖でした。その傍には白地村がありました。そこに住む美しい女の子は毎晩、湖で体を洗っていました。そのため彼女の肌は白い玉のようにきれいでした。村に住む農奴の主人はこの娘を気に入り自分のものにしたくてたまりませんでした。ある晩、女の子が体を洗っている時、領主は彼女を家に連れ去ろうとしました。そのとき天上から仙女が現れ、凶悪な領主を数珠で打ちました。しかし領主も女の子を放さなかったので二人とも湖の底に落ちてしまいました。翌日、白い水鳥が湖から飛び出しました。女の子が鳥になったのです。それから水鳥はいつも湖で水浴びをし、湖の上を羽ばたいています。白雲ような羊の群れと白い水鳥、さらにはこの不思議な伝説とヤムドク湖は神秘的な聖なる湖になっています。