見どころ
-
2000年、西逓村はユネスコ世界遺産委員会により、世界遺産に登録されました。
西逓は黄山の南麓に位置しています。[黒多]県から東南に8㎞、黄山市から西北に50㎞離れています。典型的な安徽風の古い村で、「桃花源裡人家」と呼ばれています。西逓は北宋代皇祐年間にでき、明代景泰年間の半ばに発展し、清代初期にさらに繁栄の頂点を極め、現在に至るまで、すでに千年近くの歴史を持っています。
明清時代、一部のインテリたちは学問を追求する道を捨て、商売を始めて成功し、土木、家宅の建築、祠の補修、道路の整備、架橋などを行い、ふるさとをもっと快適に、立派に、宏大に造りなおしました。
宏村は水をポイントとし、西逓は建築をメインポイントとします。徽州三彫と呼ばれる レンガ彫刻、石の彫刻、木製彫刻は西逓村の建築に十分に反映しています。彫刻された枝は軽くつまんでも折れるほど緻密です。数百年の社会の激動や風雨による浸食を経て、過半数の古い家宅、祠堂、書院、アーチ模様の建築物が壊れたが、数百棟の古い家宅は保存されてきます。そのおかげで、村落の基本状態や特徴は全体的に明清時代の様子をとどめています。建築や道路は大理石を敷きつめます。二つの透き通っている小河は村を貫いて流れていきます。99の高い壁や奥深い路地に入ると、まるで迷宮に身を置くように感じます。
古い村は船の形をまねして造られ、三つの小河の上に横たわっています。南にある前辺渓と後辺渓は村内にある匯源橋のところに合流して西渓になります。西渓と北にある社屋渓はまた村の出入り口に合流します。小河はすべて東から西へ流れていくので、村を西逓と名付けました。村内の道は四方八方に通じています。村の出入り口はいくつあるが、西南にある出入り口が主なのです。古い村を西南から東北へ観光するのが一般的です。
-
お勧め:
-
3、4月になると、白い壁、黒いレンガとアブラナの花がお互いに引き立てる美しい景色は楽しめます。しかし、清明節のとき、観光客が多すぎるので、その時を避けて行ったほうがいいでしょう。
-
西逓の商業化は進んでいます。多くの地元の人は農家楽(村の生活を体験して楽しむ有料の活動)をします。また、天秤棒を担いで道端でおやつを売っている人もいます。臘八豆腐、焼き餅、タケノコ、テレビ番組『舌の上の中国』で紹介された毛豆腐、臭いケイギョなど徽州特色のあるグルメが食べられます。