西湖(せいこ)は、中国浙江省杭州市の西部にあり、風景の美しい湖と山、豊富な名所旧跡と文化芸術が一体になった国家級の風景名勝区として国内外に名を馳せています。「天下第一湖」と呼ばれ、「この世の天国」とも称されます。2011年6月24日の第35回世界遺産委員会で世界文化遺産として登録されました。中国の世界遺産登録リストの中で唯一の湖沼文化遺産で、これは現在の世界文化遺産の中でも数少ない数か所の内の1つです。
西湖は昔、武林水、銭唐湖、西子湖などと呼ばれました。宋代になって始めて西湖と呼ばれるようになりました。西湖は三方が山に囲まれ、湖の面積が約6.5平方キロです。南北長さはおよそ3.2㎞あり、西東は約2.8㎞幅があります。山紫水明が西湖の基調であり、山水と文化の融合こそ西湖の名勝を格調高くしています。
観光スポット
「一湖二塔三島三堤」
21世紀の始め、内外の旅行客を夢のとりこにさせる「一湖二塔三島三堤」という300年前の西湖の全景図が人々の前に現れてきました。その中、一湖は西湖、二塔は保塔と雷峰塔、三島は三潭印月、湖心亭と阮公墩、三堤は蘇堤、白堤と楊公堤。
西湖にまつわる伝承は多いです。京劇白蛇伝の白素貞が入水したといわれる白堤、蘇軾の造営によるという蘇堤など、西湖十景と呼ばれる観光資源が豊富です。西湖十景は南宋の時代に形成し、主に西湖の湖畔に分布されていますが、あるものは湖上に存在します。
蘇堤春暁、曲院風荷、平湖秋月、断橋残雪、柳浪聞鶯
花港観魚、雷峰夕照、双峰挿雲、南屏晩鐘、三潭印月
西湖十景はそれぞれが特長ある景勝地で、それらがともに融合し、また昔からの西湖の景勝地の真価を代表しているので、その結果杭州の現地人又はよそからの観光客を問わず、興味津々として旅を楽しめるのです。
西湖新十景
2007年10月20日に中国杭州西湖博覧会の開幕式で発表した「西湖新十景」は以下のようです。
霊隠禅踪、六和聞涛、岳墓栖霞、湖濱晴雨、銭祠表忠
万松書縁、楊堤景行、三台雲水、梅塢春早、北街夢尋