太華寺は仏岩寺とも呼ばれ、西山の最高峰、太華山の中腹にある。1300年から1310年頃に建てられ、華亭寺より10年ほど古い。創建者は“雲南禅宗第一師”と称される“玄鑑”で、西山で現存の寺院の中に一番古いものである。建てられてから、この700年近く、何度も修復が繰り返されてきたが、近年再び補修工事が行われた。
門の外には、一本の大きなイチョウの木があり、その太さは四、五人でやっと抱えられるくらい。根の一部が少しずつ枯れてきて、東にわずかに傾いてはいるものの、いまだ緑の葉を茂らせている。とくに椿とハクモクレンが有名。また椿園、木蓮園、木犀園及び築山園などを設けており。伝説によると、明の恵帝が雲南に逃れてきたおり、自らの手で植えたものだという。今から600年も前ということになる。寺院内には天王宝殿、大雄宝殿、縹緲楼、一碧万頃閣、思召堂、映碧樹などの建物が点在し、元代の趣を伝えている。
また、ここは花が多いことでも知られ、モクレン、ツバキ、梅、ツツジ、キンモクセイなどが植えられ、一年を通して花が楽しめる。