伏波山は桂林市の北側、漓江の西岸にそびえる岩山です。前漢の武帝は馬援を伏波将軍に任じ、漢の支配に反抗したベトナムの鎮圧を命じました。馬将軍は桂林に滞在し、南方への拠点としました。唐代になると、この山に伏波将軍廟が建てられ、伏波山と呼ばれるようになりました。
伏波には「波を鎮める」と言う意味があります。簡単に登れる小さな山に、聴涛閣、半山亭、遠珠洞、珊瑚岩などの観光スポットがあります。また山の麓には環珠洞、試剣石、千仏岩などの名所もあります。
伏波回廊
伏波回廊は山の第二のプラットフォームに建てられ、「凵」の形を呈しています。直径1メートル、高さ約1メートル、重さ約1トンの「千人锅」が回廊の前に置いていあります。これは大鉄鐘と同じく、定粤寺の法器に指定されています。
鐘亭
古代の大鉄鐘が亭の中に置いているため、名がつけられた鐘亭は四角の亭で、4.7メートルの高さ、4.5メートルの幅、4.4メートルの長さ、合わせて19.8平方メートルの面積を持っています。鐘亭は素朴かつ古風で、各文物に合っています。2524キログラムを持っている大鉄鐘は清の時代に作られ、高さ2.5メートル、直径は1.7メートルです。
珊瑚岩
珊瑚岩は江に臨んだ小さな岩石です。高さ1.75メートル、幅は1.1メートル、深さ5.5メートル、面積は6.05平方メートルです。珊瑚岩は古代の生物の化石で、まるで枯れた松のように見えています。幹も枝もまっすぐに聳えていますが、花も葉も生えていません。色が澄んできらきら光り、音も澄んでいるので、人々は珊瑚岩と名付けました。小さな岩石ですが、ここから明月峰などの景色を見渡すことができます。
千仏岩
千仏岩は伏波山の麓にあり、合わせて三段で、総面積は133平方メートルです。階段に登り、第三段に着くことができます。ここには239尊摩崖仏があり、「千仏」はその数の多さの例えです。これらの仏像は主に唐の後半期に作られ、見た目は清らかで、姿も穏やかです。素朴な服装で飾られた仏像は非常に緻密な石刻技術を見せて、貴重な仏教の芸術品と言えましょう。非常に高い鑑賞価値や研究価値を備えています。