畳彩山は桂林市の北面、漓江の西岸にあり、市内の主な名所旧跡の一つです。畳彩山は、2.67億年前から堆積した石灰岩などによって構成され、岩は堅いながらも、薄い層や厚い層があります。たくさんの石灰岩が積み重なり山になり、浸食されて奇異な形の岩峰が錦のようです。
畳彩山の総面積は約2平方キロメートルで、明月峰、仙鶴峰、迂越山からなっています。美しい景色は市内にあり、登りやすいというポイントも加わり、ここは桂林の尖り山の代表格で大人気の観光スポットです。山には、歴代の有名人の石刻がたくさん保存され、文物の精華と言えましょう。明月峰に登頂したら、都市全体の姿が眼下に広がります。
明月峰
主峰は223メートルの標高をもつ明月峰で、畳彩山の東北の方に位置しています。明月峰は、その高さ、険しさ、美しさでよく知られています。高い峰は川のほとりにあり、峰は竹のように尖っている姿で、岩を積み上げ上昇し、天を突く勢いです。
峰の側面には、新中国の創造者である朱徳総司令と徐特立長者の彫刻があります。1963年、80歳の朱徳総司令は明月峰に登頂し、「登頂には杖がいらないし、帽子を外し風に乗る」という詩句を残し、この名山に一層名誉を与えています。
風洞
風洞は明月峰の中腹の奇妙な洞です。南から北まで繋がり、中間は狭く、一人しか通れません。前と後ろにそれぞれ二つの洞があり、瓢箪の形で連結しています。全長20メートル、最も広い所は9.2メートルで、最も高い所は5メートルで、総面積は140平方メートルです。風洞はもともと地下の川です。両端は広く、中間は狭く、また高い位置にあるので、風の通り道になっています。季節の移り変わりによって、風は軽く、和やか、暖かい、寒いという種類あります。年間を通して風が人々を出迎え、または見送っているので、「涼しい世界」と呼ばれています。ここの風は季節の移り変わりによって変わり、ツーリストの体験も違います。
また非常に不思議なのは軽い風、和やかな風、涼しい風がいつも風洞の中に均等に交替しています。風洞は風の世界であると共に、文物の宝庫でもあり、桂林山水の重要な観光スポットです、畳彩山公園の蝶の標本館では、世界の千種余りの蝶の標本及び何十種類もの動物の標本を集め、独特な魅力に溢れています。