カラーの糸で、ジャガードなどの技術を用いて作った綾織りが錦織りです。絹織物は殷商の時代でもありました。周の時代に至り、絹織物から錦織りという種類が出てきました。柄も鮮やかで、技術も完璧に達するようになりました。漢の時代、専用の部門が置かれており、錦織りの仕事を務めています。その部門から織り上げたものは、宮殿の人たちにしか使われませんでした。さらに、北宋の時代になると、汴京(今の河南省開封市)などの地方にさまざまな錦織りを作る大規模な工場が沢山造られました。
南京の雲錦は、中国の優れている伝統文化の素晴らしい代表として認められています。多彩多様で、雲の如く美しいので、「雲錦」と名づけられました。すでに1500年以上の歴史を持っています。南京の雲錦は成都の蜀錦、蘇州の宋錦、広西の壮錦と一緒に「中国の四大錦」と美称されています。
また、古代のシルク織物の中で、技術がいちばん高い織物は、「錦」だと言われています。南京の雲錦は、一代また一代と代々の技術を大切に継承されて発展し、元の時代から清の時代にかけて皇室の専用品とされました。
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