編物
編物は天然繊維と合成繊維を材料として、棒針又はかぎ針で縫い合わせて衣類を作ることを指すことが普通です。編物は、はるか昔の時代にある網を編む技術から発展したものです。19世紀中頃、ヨーロッパから中国に伝わりました。
天然繊維には、羊毛糸、綿糸、麻糸等が含まれます。水に耐え、吸湿性も強く、手触りが良いという三つの特徴があります。合成繊維はアクリル、ビニロン、ボリエステル、ナイロンなどから作った糸で、安価で害虫(キクイムシ)による被害も防止できます
編物は棒針編み、かぎ針編み、民間編み、アフガン編みの四種類があります。
棒針編みには棒と輪、二つの形の針があります。棒状の用具が竹、金属、ブラスチックで作ることが多いです。針の太さは数字で表示され、数字が大きくなるほど太くなります。太さにより、編んだ効果が違います。
かぎ針編みとは、かぎ針を使って編む方法です。針の先端に糸を引っ掛ける溝がついています。かぎ針の太さは数字で表示します。竹で作った針は少し大きいので、毛糸を編むことが多いです。金属での針は細いので、レース編みに用います。
民間編みは、糸、木綿糸を材料として手作りで、房(ふさ)、バック、テーブル・クロスなどを製作します。房(ふさ)は服の材料にもなっていますが、少数民族と農村だけの伝統的なものです。
アフガン編みの用具はかぎ針と同じような形で、日本、香港などの地域で流行しています。主に服装、飾り物、小さい物に分けられます。織物のような独特の編み目となり、伸縮性が少なく目の細かい編み方が特徴です。