ろうけつ染め

ろうけつ染めは、中国の伝統紡織染物工芸で、絞り染め、型染めと並んで中国古代の三大模様染め技術と称されています。その起源は、二千年あまり前の春秋時代まで遡ります。ろうけつ染めは、中国南西部の少数民族によって代々受け継がれ、特に、貴州省では少数民族の生活に欠かせないものになっています。様々な模様や上品な色合いなど、優れた長所に恵まれ、地元の人々は主要な装飾具とするだけではなく、頭巾、腰巻き、衣服、スカート、ゲートル、カバー、風呂敷、背負いひもまで、ろうけつ染めで作っています。もっと見る

中国民間芸術の中で、藍印花布は東方文化を表す伝統的な工芸品です。また"藍染・草木染"と呼ばれます。藍印花布は伝統的な手作りの染色製品であり、秦漢から始まって、唐宋時期に大繁盛しました。今日まで1３００年の歴史があります。南宋が臨安（今の杭州）に遷都してから、多数の名匠が揚子江の中下流域に集まってきて、南北の文化がとけ合い藍印花布の著しい発展を促しました。もっと見る

挟み染めは古い手作りの製作技法の一種であり、現在まで2000年の歴史を持っています。昔、挟み染めを作るには、二つの精巧で美しい彫刻の木版で生地をしっかり挟み、そして染め甕の中に入れて染色します。明清の時代まで中国の田舎では、まだ挟み染めの仕事場が残っていました。出来上がった挟み染めの模様はとても美しいです。今、精美の図案を彫刻する民間の老いた職人の多くがすでになくなり、この古い工芸が絶滅に瀕しています。もっと見る

扎染は中国の伝統織染物工芸で、ろうけつ染め、型染めとならんで中国古代の三大模様染め技術と称されています。黄河流域で発祥して以来、数千年におよぶ悠久なる歴史の中で生まれた模様は１０００種以上とも言われています。民族ごとの特色の中に、中国の伝統的な風俗習慣・美意識が見事に反映されています。もっと見る