磁器とは、長石やカオリンなどの原料を用いて作られ、表面に釉薬や彩色を施した器です。原料を合わせてから窯で高温(およそ1280~1400度)で焼成してはじめて、磁器は成形するようになります。表面にかけられた釉薬の色は、焼成温度によって様々な色に変化します。焼成された磁器の白地には3%弱の鉄族元素を含み、陶器と異なり水を通しません。比較的安価に製造できることや、摩擦や水に強い性質も相まって、現在、磁器は世界中で広く用いられています。もっと見る
景泰藍景泰藍とは銅製の七宝焼きのことです。その製造の歴史は中国の元代までさかのぼります。明代の景泰年間(1450年~1456年)に最盛期をむかえ当時は青いものが多かったために『景泰藍』と称されていました。形が特有で、作りは精巧、表面の図柄は荘重、色彩は豊かで全体は煌びやかで美しいという民族的な特色のある景泰藍は中国の伝統的な輸出工芸品です。もっと見る
漆器漆器は、日常品や美術品などに漆を塗り重ねて作る、工芸品です。漆は中国(地元)産の漆木から採取した樹液(漆液)を加工した、ウルシオール、酵素、天然樹脂などを主成分としています。漆器の使用は中国がもっとも早く、約7000年の歴史(を持ちます)があります。漢時代になると、黒、赤色を主とした漆器が盛んになり、(黒、赤色を主としました。)明、清時代(まで)にはピーク(を)に達しました。清代の末に至ると、民間工芸が時局に影響されて、漆器製造の発展も他の工芸品と一緒に(衰え)衰退しました。もっと見る
榫槽「榫槽」は中国木工の伝統工芸の一種で、日本で言う所の「指し物」のことです。木材や石材などをつなぎ合わせるために片側を突起に、もう片方を穴に作ります。突起を穴に差し込んで合わせます。材料にはプラスチック、高級木材が用いられます。この構造は固く、なかなか外れにくいというのが特徴です。もっと見る
陶器陶器とは、粘土を生地として車輪製法(「車輪」とは短い軸に固定している丸い皿を指し、加工した粘土を車輪に載せてグルグルまわし、指で少しずつ上に引きのばして陶器の白地を作る製法)によって成形し、白地に薬をかけて800~900度で焼き上げて製作するものを指します。陶器の白地は、不透明な多孔性で吸水性を持ち、叩いても音がはっきりと出ません。磁器に比べて質も粗く、通常は黄褐色ですが他の色やカラー模様をかけることもあります。 もっと見る
顔の隈取り顔の隈取りは大体二種類に分けられます。一つは工芸美術的な隈取りです。職人が自分の発想を基に、石膏で作られた顔形のモデルに、画き、編み、刺繍などさまざまな技を用いて作りだした顔の隈取りはこの種類に属しています。色や形、変化に富む隈取りを存分に味わってみてください。もう一つは舞台用の隈取りです。これは、ストーリーと役柄に応じて、役者の顔に隈取りをするものです。それでは、こちらの種類の顔の隈取りを紹介させていただきます。もっと見る
硯硯(すずり)は『硯台』とも言われ、筆に墨を付けて字を書くためには筆・墨・硯の3つは欠くことができません。 「中国四大名硯」という名は唐代(618年―907年)に始まり、その4つとは端硯、歙硯[きゅうけん](安徽省歙州産)、洮硯[とうけん]、紅糸硯[こうしけん]のことです。宋代(960年―1279年)になると、澄泥硯(ちょうでいけん)が出現し現在では、端硯、歙硯、洮硯、紅糸硯、澄泥硯の五大名硯になっています。 もっと見る
玉細工玉細工とは、石や玉を材料として細工された物です。現代の玉細工にはさまざまな種類があります。例えば、ひとつなぎの玉、玉のブレスレット、玉のヘアピン、翡翠のペンダント、玉の指輪、金をちりばめた玉、玉のベルトなど素晴らしい品が数多くあります。岫玉(遼寧省鞍山市岫岩満族自治県に出産する玉で、中国歴史上の四大名玉の一つです)、メノウ、密玉(別称河南玉、河南省の密県の名物で名づけられます)のほかに、翡翠、青金石(不透明、半透明で、青色或いは緑色の石です)、クジャク石、サンゴ、水晶、芙蓉石、木化石なども玉石材料としてよく使われています。もっと見る
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