造園芸術の傑作と言われています。もとは唐の詩人--陸亀蒙の住居でしたが、元代に大宏寺となりました。明朝の1530年ごろ、王献臣という役人が官職を追放され、故郷に戻り、大宏寺を買い取り庭園にしました。広い池を中心に、建物が水面に臨むように建てられ、全体の5分の3を池が占めています。特に中央の遠香堂、西の鴛鴦舘の眺めは、大変美しいです。拙政園と名付けられたのは、西晋の潘岳による「閑居賦」の一節「拙者之為政」(愚かな者が政治をつかさどる)から取ったものです。
面積は約4万平方メートル、園内は、住宅区、東、中、西園に分けられています。
住宅:典型的な蘇州民家です。現在は園林博物館展示庁です。園原、園史、園趣、園冶四つの展示庁があり、蘇州園林の二千年あまりの歴史と風采を展示しています。
東:明るく、山、松の林、芝生、竹の建物、湾曲しながら流れる河を主としています。
中:中部は拙政園の精華です。池の水が三分の一を占めます。広い池、茂る林、水に臨む不ぞろいな形の建物があります。
西:卅(サ)六鴛鴦館は主な建物です。回廊が起伏して、建物が水に映り、格別の趣があります.
見所
遠香堂:園林の中部にあり、拙政園の主な建物です。水に臨んで建てられ、構造が精巧で、飾りも雅やかです。真ん中に「遠香堂」という横額があり、明時代の文征明が書いたものです。南には小池、築山、竹の林があります。北は広い平地があります。平地は蓮池と繋がっています。夏になると、蓮が満開して、香りが溢れます。
見山楼:江南風格を持つ二階建ての建物です。一階は藕香[木射]と呼ばれています。水に臨む廊下は、手すりがあり、休憩しながら、魚と蓮を観賞できます。遠くの景色が絵画のように目の前に展開します。上は見山楼です。この階に登ると、園内の美景を楽しめます。
梧竹幽居:独特な風格の東屋です。廊下を背に、前方は池に向き、両側には日光を遮るアオギリ、緑の竹があります。東屋の周りは四つの円形の穴があります。異なる角度から見ると、違う景色が見られます。