呉門橋は、盤門三景の一つになっています。蘇州人の言う盤門三景とは盤門、呉門橋、瑞光塔です。呉門橋は盤門口にあります。一つの穴を持つアーチ型の橋としては、蘇州市内で最も高く、傾斜もきつくて、北京の颐和园の玉帯橋に似ています。呉門橋は、下を船が通れるように、橋の下の空洞は高く広く作られています。呉門橋は、北宋時代の1084年に建造され、当時は新橋と呼ばれ、蘇州市内に残る石橋の中では最も古いものと言われています。北宋時代の最期に壊され、南宋時代に復旧され、呉門橋と名付けられました。現在の橋は清の同治年間に復旧されたものです。呉門橋は素朴で美しく、古代の余韻を感じます。
中国には橋が沢山あります。木製、石製、コンクリートで造られた橋もあります。大小長短、いかなる橋であれ、いずれも蘇州呉門橋の迫力、雄壮に及びません。呉門橋は一つの穴を持つアーチ型の橋で、京杭大運河に跨っています。船から見ると、青い空と澄んだ水の間にある虹のようです。この周辺に、宝帯橋という石橋があります。呉門橋と宝帯橋は同じく京杭大運河に跨っており、姉妹のようです。可憐な宝帯橋に比べ、呉門橋は際立って端麗です。呉門橋には白居易、范仲淹、范成大など優れた人物の足跡が残され、南宋時代の抗金の名将-韓世忠や太平天国の忠王-李秀成も呉門橋を通ったことがあります。橋自体が美しいというよりも、橋の上から見る盤門や、橋越しに見える盤門の景色が素晴らしいです。岸辺の田園や数えきれない庭園、華やかな花や高くまっすぐ伸びている木等、すべてが呉門橋にマッチしています。