6000年余りの文明史と2400年余りの建城の歴史を持っている南京は、北京、西安、洛陽と並び、“中国の四大古都”と呼ばれている。229年の東呉の孫権が都を南京に遷都して以来、歴史上10の朝廷がここを都にしていた。それゆえ、“10朝都会”の名称がある。
いにしえの歴史を持つ秦淮河の曲がりくねった流れを目の前にすると、気持ちが伸びやかになる。橋のたもとに立つと、長い歴史が川とともに流れてきたことが目に浮かぶ。
両側には玄武湖と莫愁湖が静かにたたずむ。鐘山には、霞がかった山が連綿と連なり、まるで神竜のように1千年この地を守り続けている。金陵古城は寡黙にそそり立つ。城内の桑の木は歴史の年輪を刻んでいる。
南京の文化古跡は至る所にあり、歴史の源流を訪れることができる。中山陵は山に寄り添って建てられ、その構造は整然としていて、見るだけで心がゆったりしてくる。夫子廟の建築群は古色ただよい、その間を漫歩していると、明、清の時代の市井の繁栄を感じることができる。中華門は雄壮で、設計も巧みである。城内に身を置くてと、中はうっそうとしていて、当時の軍馬の叫びが聞こえるようだ。その外、霊谷寺、石像路、三国時代の東呉が建造した城の遺跡、明代の朱元璋の陵墓(明孝陵)及び革命を記念する場所である雨花台など旅行者をひきつけてやまない。
悠久の歴史を持つ文化遺産、現代の経済都市、特有な庭園都市としての姿が一体となった魅力的な町だ。
南京の基本情報