昆明市内の円通街に位置する円通寺は昆明動物園に隣接する、昆明で最も古い仏教寺院の一つである。唐代の南昭国がここに“補陀羅寺”を創建してから1200年ほどの歴史がある。昆明市内で最も大きな寺院として、参拝に訪れる人が絶たない。特に毎月1日~15日(すべて陰暦)は寺内が参拝客でいっぱいになる。また、中国西南地区・東南アジア一帯にも名高い、雲南省昆明市の仏教協会の所在地である。造園の方法で建てられた円通寺には緑の山、青い池、彩の魚、白い橋、赤いあずまや、朱色の大殿、彩の回廊が入り乱れ、その風景はまるで絵のようである。全国の重点仏教寺院の一つである円通寺には大乗仏教(北伝仏教も呼ばれ)、上座部仏教(小乗仏教も呼ばれ)、蔵伝仏教(ラマ教も呼ばれ)の三大宗派の殿堂が建っているが、大乗仏教が主体である。
円通禅寺の裏は、円通山を中心とする公園になっており山頂からは昆明市街が一望できる。山頂には昆明動物園があり、パンダの他、雲南省内に棲息する象やトラ、孔雀などの動物が140種、千頭以上飼育されている。春には雲南桜の花見も楽しめる。