断崖を掘削して造られた道教石窟。入口の石門には龍門の文字が大書されており、精巧な彫りこみと色鮮やかな着色が特徴。「登龍門」の語源である龍門は、門の一部を触ると科挙に合格するとか、出世すると言われている。これは、西山のなかで最も絶妙な部分で、石段、石道、石坊、石窟、石彫、石刻などすべて絶壁に掘られている。
龍門は地勢が高くて険しい、壮観である。上には雲をつき、下には絶壁を臨む。龍門は1781年から1853年に至り、工事はなかなか険しくて難しく、72年間をかけて掘ったものである。奇妙に精巧で、国内外でも名高い。
龍門の精緻な石刻を見学した後、龍門トンネルを通って、石段を登って新しい龍門展望台に至る。半円形の展望台からは昆明湖を一望することができる。眼下に広がる昆明湖の眺めは絶景。昆明に来てここを訪れない人はないと言われるほど。ここで五百里テン池の全体がみえる。石段に沿って、龍門より100m高い、海抜2200mの西山最高点に至る。峰の頂に立って、南にはテン池が、東には昆明が、北には山並みを眺めることができる。