歴史
エイティガールモスク(中国語:艾提尕尔清真寺)は新疆ウイグル族自治区カシュガル市の艾提尕尔広場にあり敷地面積は25.22ムーで、新疆最大のモスクというだけではなく、中国最大のモスクでもあります。エイティガールモスクは「エイティガー」、「エイティカール」とも訳すことができます。エイティガールモスクは1442年頃に建てられ始め、その後何度か改修されて現在の様相になりました。エイティガールモスクは南北の長さが140メートル、東西の長さは120メートルで、正殿、礼拝堂、教経堂、アーチ及び他の建物から構成され、濃厚な民族的雰囲気と宗教的色彩を放っているイスラム教の古い建築物です。2001年6月25日、エイティガールモスクは明朝の古い建物として、全国重点文物保護単位に登録されました。
建築風格
寺門は黄色のレンガ造りで、高さが4.7メートル、幅が4.3メートルのアーチ型で、アーチ部分の高さが12.6メートルあります。アーチの両側にはそれぞれ約18メートルの宣礼塔があり、塔のてっぺんには細い新月が1つあります。玄関を入るとまず大きな庭があり、庭には花や木、池があります。庭の南北両側は教経堂で総計24部屋あり、そこでは司教が説教をしています。礼拝堂は寺の西側の高台にあり、内殿と外殿に分かれ、縦140メートルの幅が16メートルです。正殿の中央には壁龕があり、拝礼する時に大ムラ(イスラム教の聖職者)は壁龕の中に立って経典を読みます。祝日になると大ムラはここで宣教しています。イスラム教徒は建物の中に入る前には必ず靴を脱ぎます。貧富は問わず順番に入っていきます。
毎日、エイティガールモスクで拝礼する人は2~3千人にも達します。そして「居瑪の日」(金曜日)にはさらに6-7千人に達します。年に一度の「クルバン節」になると各地から拝礼に2~3万人のイスラム教徒がやって来ます。拝礼した後は多くの人でごった返しています。イスラム教徒はリズムにのって「シャーマニズムのダンス」(男性のみ)を踊ったりしています。