沙面島は広州で一番の要衝とされ、アヘン戦争以後には、イギリスとフランスの租界として占領されました。沙面島は珠江の入り江にある白鵞潭畔にあり、敷地面積は22万平方メートルで、東西の長さは900メートル、南北の幅は300メートルです。イギリスとフランスが運河開削を通じて陸から切り離して作った人工島こそ沙面島です。現在は島の東に一本の石づくりの橋が架けられて沙面島と珠江の北岸を結んでいます。
沙面島の歴史
19世紀半ば、沙面はイギリス、フランスの両国の租界となったため、両国は居留地建設の為に島の中央を東西に横切る幹線道と、南北を平行して走っている道を作り、沙面を12の区に分割しました、そのため道と绿地が島の大きい面積を占めています。19世紀末から20世紀初めにかけて、沙面租界の公共施設はほぼ完備され、領事館、教会堂、銀行、郵便局、電信局、商社、病院、ホテル、住宅などの建築、クラブ、バー、テニスコート、プールなどのレジャー施設も造られました。おもに各国領事館、銀行、商社の役員と外国の税務官や宣教師に利用されたと言われています。
異国風の建築群
沙面島にはユーロッパ風の建物が150箇所以上残され、広州で最も異国風に満ちた建築群です。ここでは木がうっそうとしており、街燈、彫刻、東屋、花壇、木製の椅子、噴水池等はすべて西洋風でのものです。島の緑化はよく、空気もすがすがしく、まるで広州の桃源郷のようです。
沙面の生活スタイルやリズムは広州のほかの所と違い、島には交通規制が実施されているため、交通渋滞、大気汚染など問題はありません。道の両側には喫茶店、レストラン、バーが多くあり、歩道街には上品なテーブルがいっぱい並んであり、多くの若者が結婚記念写真を撮るのに大人気です。
交通案内:地下鉄一号線で黄沙駅で下車、Dの出口から出て左側にある歩道橋を渡れば到着します。