大理古城は、葉榆城、紫禁城、中和鎮とも呼ばれ、明洪武十五年(西暦1382年)に構築されました。中心地の下関の北13kmに位置し、蒼山を背にし、洱海に面しています。
文献によると、城壁の高さは7.5mで、厚さは6mです。東西南北にはそれぞれ城門があり、上に櫓が建てられており、それぞれで通海、苍山、承恩、安遠と呼ばれています。また城の四隅に隅櫓があり、それぞれ穎川、西平、孔明、長卿と名付けられました。現存している大理古城は、明代初期の羊苴咩城の基礎の上に修復したものです。城壁の外壁は煉瓦で、上は長方形の礫並べ、下はお堀に囲まれています。
城内はきれいで、整然としていて、碁盤の目の形をしています。南北に大通りが5条あり、東西に路地が8本あり、「九街十巷」とも呼ばれています。南北対峙している二つ城楼が新しく修復されました。城内で、南から北まで大通り一本が縦貫しており、深くて静かな巷が西から東まで縦横に入りまじっています。全城の屋根をすべて青い瓦でふき、玉石の築く城壁で、古城の素朴さ、風変りさと優雅さがとても良く現れています。
蒼山から大理古城を眺めると、文献楼、南城門楼、五華楼、北城門楼は一の字のように並んでいます。古城はそびえ立っていて雄壮であり、人を引き付ける気品を放っています。大通りの両側で、白族民衆の住宅が古めかしくて建てられます。
また、大理人は花が大好きなので、全ての家庭に庭園があり、貴重な大理ツバキ、つつじの花、ジャスミンいろいろな花が先を争って咲いています。蒼山の雪の泉が街の中を通って、東の洱海に注いでいます。