楽山大仏は楽山市に位置し、岷江と青衣江、大渡河の合流するところにあります。凌雲山の栖霞峰の壁を背にして鎮座しているので、凌雲大仏とも呼ばれ、ユネスコに「世界文化と自然遺産」と認定されました。楽山大仏は胡座をかく姿で、唐の懸崖彫刻の象徴とされています。
楽山大仏ー歴史
古代の楽山は岷江と青衣江、大渡河という三つの河が合流する凌雲山に位置し、水の勢いは激しく、ここを経由する船はよく沈没しました。海通禅師は水害を抑えるため、人力と財力をかけて楽山大仏を作りました。
楽山大仏は唐の玄宗初年(紀元713年)に作り始め、仏像が肩の位置に修築された時、海通禅師は他界しました。海通禅師が死んだ後、仏像の修造は一時止まりました。長年後、剣南西川節度使章仇が寄付したお金のおかげで、工事が再開できました。工事の規模が大きいので、朝廷が麻と塩の税金をそれに転用することを許可し、工事を早めました。楽山大仏が膝の位置に修造した時、章仇は別のところに移転し、工事は再び止まりました。それから40年後、剣南西川節度使韋皋がお金を寄付し、工事を続けさせました。三代の匠が努力した結果、唐の徳宗貞元十九年(公元803年)に、90年間を渡る工事がやっと完成しました。
楽山大仏ー高さ
楽山大仏は頭が山の峰と同じ高さで、足は河を跨って、両手は膝に置いて、山を背にして穏やかに鎮座しています。大仏全体の高さは71メートル、頭は高さが14.7メートル、幅が10メートル、髷が1021あり、耳の長さは7メートル、鼻の長さは5.6メートル、眉の長さは5.6メートル、口と目の長さは3.3メートル、首の高さは3メートル、肩の幅は24メートル、指の長さは8.3メートル、膝から足の甲までは28メートル、足の甲の幅は8.5メートルあります。足の甲には百人も乗せられ、中国で最も大きい壁彫刻です。
観光案内
基本情報
住所:楽山市市中区凌雲路2435号
開放時間:繁忙期(4月1日~10月7日):07:30~18:30
閑散期(10月8日~3月31日):08:00~17:30
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ベストシーズ
楽山は暖かくて、雨が多く、四季がはっきりしています。春と秋は楽山へ旅行に行く一番よい時期です。春と秋は最適な旅行時期です。
遊覧方法
- 歩いて見物:大仏の厳かさを感じる
- 船で遊覧:遠くで大仏の全貌を見物
楽山大仏は多くの観光客にとって、よく耳にした所で、写真でも何度も大仏をご覧なさったと思います。しかし、本当に大仏の前に来ると、大仏の厳かさと偉大さ、そして、自分の小ささを感じられます。大仏の足の甲だけでも100人以上をのせられます。記念写真を撮るのを忘れないでくださいね。
もし近距離で大仏を拝見するのは満足できないなら、船で遠いところで見るといいでしょう。船で大仏の全貌を拝見でき、両岸の景色も楽しめます。
アクセス
- 高速道路:楽山市は成都の双流空港と150キロ離れ、高速道路で結ばれています。
- 高速鉄道:成都の東駅から楽山へ向かう高速列車は毎日10便あり、所要時間は1時間弱です。
- 高速バス:成都から楽山までは高速道路を利用すれば、162キロしかありません、成都の北門駅、西門駅、新南門駅からの便があります。その他各旅行社もバスを出しています。
- 市内バス:楽山に着いてから、3番、13番のバスで楽山大仏に降りれば到着です。
- 船:楽山は岷江と大渡河の合流するところにあり、毎日楽山へ向かう観光船は数十便あります。楽山港からは宜賓、濾州、重慶へいけます。