銀川市から56キロの所にある賀蘭山壁画風景区には多くの岩や崖に書かれた壁画があります。南北200キロにわたり広がる賀蘭山の山腹には、およそ20か所の壁画が残っています。その中でも最も代表的なものといえば賀蘭山壁画です。
賀蘭山の「壁画」とは岩彫刻のことです。中国雲南、広西地方では壁画、崖画と言えば大体が顔料を使って書かれたもの、特に赤を使ったものを指します。一方で東北部の「壁画」は、ほとんど岩彫刻です。賀蘭山にある多くの壁画のうち白芨溝だけが顔料を使って書かれたもので、それ以外は岩彫刻になっています。
壁画には太古の昔、三千年~一万年まえの人間の暮らし、狩猟、祭祀、戦、娯楽などの場面が描かれています。また、羊、牛、馬、蛇、虎、豹などの動物の絵や抽象的な記号もあり、これらは原始氏族部落の自然崇拝、生殖崇拝、トーテム崇拝、祖先崇拝などを表わしており中国人類文化史、宗教史、原始芸術史の上で文化財的価値たるものです。1997年国連国際岩画委員会に非公式の世界文化遺産名簿に選ばれ、2006年1月には中国国内の建設部によって中国国家自然文化遺産に選ばれ予備名簿に名を連ねています。
賀蘭山の壁画は、場所によって異なる内容になっています。岩画の図形と酉夏彫刻の記号から見ると、賀蘭山の壁画は異なる時期に相次いで刻まれ、大部分は春秋戦国時代の北方遊牧民族によって造られ、また他の時代や西夏時代に造られたと思われるものもあります。すなわち賀蘭山岩壁画は、古代北方諸民族が代々共同で作り出した芸術と言えるでしょう。そしてまた、ある種珍しい民族芸術画廊とも言えるでしょう。
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