西安は中華民族の歴史と文化の重要な発祥地であり、人類文明が最も早く発達した地域 の一つです。西安の歴史は、紀元前11世紀に遡れ、西周がここを都と定めて以来、秦・漢・隋・唐など13の王朝の都として栄えます。
西周が初めてここに都を定めたのは紀元前11世紀(1134)のことです。以来、13の王朝がこの地を都としてきました。その間およそ2000年です。古都と呼ぶにふさわしい歴史を持ち、シルクロードの起点でもあります。早くも前漢時代、絹は砂漠を越え、遙かローマの都にまで運ばれていました。また、日本との関わりも強く、阿倍仲麻呂、空海、そして今年(2005)墓誌が発見された「井真成」など、多くの日本人が遣隋使、遣唐使の時代から足跡を残しています。古くは長安とよばれ、唐代には東西9km、南北8kmの城壁にかこまれた大都市で、人口は最大100万をこえ国際的な文化がさかえていました。その都は、日本の平城京・平安京のモデルにもなりました。
また、西安は革命の伝統を持つ都市でもあります。1936年12月にここで中国現代史上でも有名な“西安事変”が発生しました。改革開放以降、古い都市である西安は大きく変化し、国務院は西部大開発を実施しました。世界の有名都市と比べ、今日の西安は発展が遅れていますが、改革開放 以来、西安は大きく変化しています。現在も市の中心部は明代に築かれた城壁に囲まれ、工業を始め、あらゆる産業と流通の中心都市として、活気にあふれています。
王 朝 | 建都期間 | 国都所在地 |
---|---|---|
西周 | BC1121-BC771 | 豊京、鎬京(いまの長安県張家坡、斗門鎮一帯) |
秦 | BC221-BC207 | 咸陽(いまの咸陽市窯店鎮一帯) |
前漢 | BC206-AD8 | 長安(いまの西安市の北西) |
新 | 9-23 | 長安(いまの西安市の北西) |
後漢 | 190-195 | 長安(いまの西安市の北西) |
西晋 | 313-316 | 長安(いまの西安市の北西) |
前趙 | 319-329 | 長安(いまの西安市の北西) |
前秦 | 351-374 | 長安(いまの西安市の北西) |
後秦 | 386-417 | 長安(いまの西安市の北西) |
西魏 | 535-556 | 長安(いまの西安市の北西) |
北周 | 557-581 | 長安(いまの西安市の北西) |
隋 | 581-618 | 大興(いまの西安市) |
唐 | 618-907 | 長安(いまの西安市) |
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