紅山はウルムチ市中心、ウルムチ河の東岸に位置し、巨竜のように東から西まで横たわっています。竜頭が川の中に伸び、断崖絶壁で、勢いは雄壮です。海抜は910.6メートルで、山が高くそびえ立ち、西端の断崖が赤色に似ているので、紅山と名付けられました。紅山はその重要な方位と奇特な地勢で古人に「神山」と呼ばれていました。
紅山公園の面積は、58ヘクタールです。造型の目新しい大門に入ると、まず目に入るのがパワーいっぱいの石彫で、上の人物造形は生き生きとしています。前は青い波が揺れている湖で、湖の中に橋、亭が設置され、岸で桃の木と柳が風に揺れ、水面に映っています。湖の北岸は断崖絶壁で、紅山の滝が高い所から真直ぐ落ち、迫力ある勢いです。滝の幅は9メートル、落差は18メートル、流量は12立方メートル/秒です。水簾の中にも形さまざまな山洞がいくつかあります。
坂を上がると、広くて真直ぐな階段が頂上の遠眺楼に通じます。330段余り、幅4メートルの階段は、赤い砂岩が敷かれています。両側に楡木が茂り、坂の上のライラック、バラなどの花から香りが伝わってきます。宝塔、休憩亭、楽亭は、林の茂みに隠れて緑の波の上で漂っているようです。遠眺楼に上がると、新しい風景が見えます。遠方の天山が横たわり、山並みはうねりながらどこまでも続き、博格達氷峰の雲と霞が漂っています。市区の街道を見下ろすと、緑深く花が鮮やかで、人通りが絶え間なく、立派な現象が見えます。「虎頭赤壁」とは中世紀に地殻変動で形成した断崖で、怒号する虎が進んでいるように見え、虎头峰も紅山嘴と呼ばれています。
紅山塔から下りると、白い岩石で作られた林則徐の全身彫像が目の前にあります。林則徐は、偉大な愛国主義者で、中国近代史上、外来侵略を抵抗した傑出の英雄です。山路に沿った樹木の姿は、様々に緑深く茂り、花と草が至る所にあります。紅山の古廟群は、清乾隆四十四年(1799)ごろに建てられ始め、もともと大仏寺、玉皇廟、地蔵廟などがありましたが、後に焼き払われました。文物を保護するために、後紅山で「大仏寺」を再建し、寺院の大雄宝殿、蔵経阁は、高くて雄壮で、美しく輝き、仏像は生き生きとしています。殿前左右の部屋の周りでは草木が茂り、静寂さを感じさせます。
紅山の魅力を更に味わう醍醐味は、竜泉阁の下の、清新で優雅な園中ホテル鹿溪苑で飲食、宿泊、遊覧というサービスを提供しています。