玉佛禅寺は上海市普陀区北側にある安遠路と江寧路の交わるあたりに位置しています。1918年建てられた宋朝仏閣似の建築物の総面積は約7733㎡です。宋朝寺院の建築スタイルを模倣し、中心の線を軸にして天王殿、大雄宝殿、玉佛楼があり、東西両側に観音堂、銅佛殿、卧佛(寝姿の仏像)堂、懐恩堂、禅堂、斎堂が並んでいます。そのほか文物展示室、精進料理店があり、お寺には200もの部屋があります。
玉佛寺の名の由来
玉佛寺の名はお寺にある二つの仏像に因んで名づけられ、世に広く知られています。
釈迦の座像:その中の一つの仏像は、「鎮寺之宝」(鎮守様として祀られています)と呼ばれている高さ1.95mの釈迦の座像です。一つの玉石を細かく彫って工夫して作られた座像は、現在、玉佛寺の玉佛楼に安置されています。
卧佛堂の涅槃:もう一つは卧佛堂にある涅槃です。これは一つの漢白玉(大理石よりも少しきめの粗い白色の岩石)を彫って作られています。全長は96cmで、左肩から袈裟を身に纏い、右手で頭を支えながら赤い木製の寝台に横になっています。北京香山卧佛寺に祀られている涅槃と同じ姿をしています。
玉佛寺には僧侶がおり、中には上海仏学院が設置されています。
玉佛寺には僧侶がおり、中には上海仏学院が設置されています。寺では終日、参拝者が絶えません。たくさんの古代彫像、絵画や珍しい品々、『大蔵経』全集、7千冊余りの仏教経典が収蔵されており、国内でも経典をわりと多く収蔵しているお寺です。1983年、国務院によって漢族地区仏教の全国重点寺院に認められました。
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参拝料:20元。仏像を見学する場合は10元加算
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参拝時間:8:00 - 16:30。お供えの日(旧暦の一日、十五日)の場合は5:30から参拝できます。