三国志時代に重要な地名と一部の勢力図も掲載しております。
三国志地図-地名で見る
三国時代の行政区分は大きく13の「州」に分けられていました。この13の「州」にはそれぞれに独立性が強いのが特徴です。また、この13州の個々を更に分けたのが「郡」になります。この用に、1つの州の中にたくさんの郡があります。そしてその1つの郡の中にたくさんの「県」があります。(「県」より「郡」の方が大きいので、日本の都道府県とは違います。)
州の行政区分は以下のようです。
- 魏:司州・兗州・青州・徐州・冀州・并州・幽州・豫洲・雍州・涼州
- 呉:揚州・交州
- 蜀:益州
各州に含まれる郡は下記のようです。
- 司隷:河南尹、河内、河東、弘農、京兆尹、左馮翊、
右扶風
- 豫州:潁川、汝南、梁国、沛国、陳国、魯国
- 冀州:
魏郡、鉅鹿、常山国、中山国、安平国、河間国、清河国、趙国、勃海
- 兗州:
陳留、東郡、東平国、任城国、泰山、済北国、山陽、済陰
- 徐州:
東海、琅邪国、彭城国、広陵、下邳国
- 青州:
済南国、平原国、楽安国、北海国、東萊郡、斉国
- 荊州:
南陽、南郡、江夏、武陵、長沙、零陵、桂陽
- 揚州:
九江、丹陽、廬江、会稽、呉郡、豫章
- 益州:
漢中、巴郡、広漢、蜀郡、犍為、牂牁、越巂、益州、永昌、広漢属国、蜀郡属国、犍為属国
- 涼州:
隴西、漢陽、武都、金城、安定、北地、武威、酒泉、敦煌、張掖、張掖属国、張掖居延属国
- 交阯:
南海、蒼梧、鬱林、合浦、交阯、九真、日南
- 幽州:
広陽、涿郡、代郡、上谷、漁陽、右北平、遼西、玄菟、楽浪、遼東、遼東属国
- 幷州:
上党、太原、上郡、西河、五原、雲中、定襄、雁門、朔方
三国志時代の勢力図
後漢滅亡後の中国に、220~280年、魏・呉・蜀の三国が分立しました。