四川省は中国南西部に位置しています。四川省には中国の最も興味深い自然の不思議や野生保護区、考古学遺跡、古代土木業績物、博物館、古代建築物など多くの魅力がたくさんあります。辛い食べ物が好きな人にとっては最高の場所です。東西1,075km、南北に921km広がっています。青海チベット高原は西部にあり乾燥した盆地は東部にあります。
省都である成都がある東部には観光の名所にもなっている都江堰と呼ばれる2300年前に造られた灌漑システムがあります。この灌漑システムのおかげで四川省は中国の「天府の国」として名を知らしめるようになりました。美しい自然風景を探したり、パンダのような珍しい動物を見たり、ほんの20年前に発見された歴史遺産を見学したりするのはもちろんのこと、買い物や美味しいものを食べ歩いたりするだけでも四川省へは来る価値満載です。
歴史
BC3000年~BC1000年頃、成都の近くの地域に青銅器文明が存在していました。この文明は蜀と名づけられ1987年に発見されました。この発見以前は商朝(殷代)が中国唯一の青銅器文明だと言われていました。2つの考古学遺跡は現在発掘されています。三星堆遺跡は1987年、成都の北西45kmのところで見つかりました。金沙遺跡は成都の郊外で2001年に発見されたばかりです。これらの遺跡でその時代に使われていたと思われる遺物が見つかりました。三星堆遺跡の蜀の国からは考古学者も驚かせた特に珍しい大きな銅製品がありました。BC6000年にまでさかのぼり新石器時代の初めごろの遺物やBC700年頃の文明からの遺物もまた三星堆遺跡から発掘されました。金沙遺跡と三星堆遺跡の新しい博物館では国宝級のものが展示されています。西安の兵馬俑よりもすばらしい青銅遺跡ではないかという考古学者もいます。
三星堆博物館の蜀文明の青銅遺跡
蜀に続き、BC500年~BC316年には成都周辺の地域では後期蜀と呼ばれる領域でした。この領域はBC316年に秦に征服され大きな帝国の一部となりました。
この時代に洪水対策のための都江堰の灌漑システムが造られました。三国時代漢王朝は3つの支配地に分けました。成都は劉備(161~223)と彼の有名な側近、诸葛亮(181~234)支配する蜀の国の首都でした。成都の南部郊外に彼ら2人の重要な人物を祀るために数百年以上も後に建てられた武侯祠と呼ばれる寺があり今では中国でも有名な記念堂のひとつになっています。
観光名所
四川省内の成都、自貢、楽山、宜賓、泸州、阆中、都江堰の7つの町は歴史的文化的な所として知られています。40か所の国家文化保存区、省政府によって歴史保存地区に指定されている24の市や町があります。古代の土木業績が見られる所や自然の奇観、野生保護区、道教や仏教の寺院などを訪ねたり、川劇を観賞したり、四川料理を味わったりまた古代文化の遺跡や現代都市を巡ることもできます。
黄龍風景区と九寨溝の美しい山の風景と色鮮やかな地熱によって熱せられた湧水の池は特に有名です。
パンダ繁殖センターは成都市北部郊外の斧头山にあります。ここは成都市中心部から10kmの距離にあり市内からはタクシーで35分ほどかかります。ここではおとなしくてかわいい動物たちと触れ合うことができます。
四川省の基本情報
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名称: 四川
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ピンイン: sì chuān
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位置: 中国西南
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首府: 成都
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面積: 485,000 平方 km
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人口: 886万人